比嘉酒造からまさひろ酒造へ
糸満市にある「まさひろ酒造」は今年創業132年を迎えた老舗の酒造所です。
今年3月5日社名を比嘉酒造からまさひろ酒造へ改名しました。
明治16年、琉球王朝で料理長を務めていた比嘉昌続(しょうぞく)の息子・昌文が時の王から屋号と泡盛製造の許可(当時は王府の管理下にあった)をもらい、首里で創業しました。
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大正元年、昌文の息子・昌源が2代目の頃に日中戦争が起こり太平洋戦争へと続き首里は壊滅状態となったため酒造りどころではありませんでした。
戦後ようやく世の中も落ち着き始めた頃、昌源の息子・昌廣(まさひろ)が工場を与那原に移転して、本格的な酒造りが始まりました。
商品名はまさひろ。
会社名は比嘉酒造ですが、社長の名前を商品名にしたことで、「まさひろの酒」と親しまれていきました。
1979年には昌晋(まさくに)氏が4代目に就任します。
昌晋氏は積極的に営業戦略を展開していき泡盛メーカーとして始めて泡盛をふるさと小包みで全国へ発送するという事業をはじめました。
更にそれまでどこの酒造所もやったことのない国際品評博覧会へ初出展して見事金賞に輝きました。
まさひろ、比嘉酒造の名は知れ渡り業界で不動の位置を確立していきます。