西表島の自然に魅かれる人は、ぜひ手に取って欲しい良書。最初から最後まで、全てカラー写真。いろんな意味で、贅沢かつ、コンパクトな本。
思えば私は、随分とこの本のお世話になってきた。
例えば漂着物。海辺を歩いて拾った木の実≠フ正体は、この本で調べている。
それからマングローブ。マングローブとは一体何者なのかという基本から始まり、その様々な形の根っこを写真付きで掲載して、それぞれの役割なども教えてくれる。仲間川沿いで見つけた素敵な模様の朱色の昆虫や、浦内川の遊歩道で見かけた黄色と黒の縞模様のヤスデの名前も、この本で知った。
そして何よりこの本を読めば、ジャングル、川、集落、サンゴの海などがつながり、それらで見かけた生き物の正体や、その風景の意味などが自然とわかってくるのだ。
「西表島フィールド図鑑」は、図鑑でありながら読み物でもある。すなわち読む図鑑≠ネのだ。
で、本書を使い込んでいくにつれ、1本のヤエヤマヒルギが成長していく過程を写真で紹介していたりと、1週間や2週間とか、1ヶ月の取材などではとても作れない本であることに気がつかされる。
それもそのはず。著者の横塚眞己人(よこつかまこと)氏は、写真家。1985年から1994年まで西表島に暮らし、イリオモテヤマネコと平行して、「命のつながり」をテーマに撮影活動を続けてこられた方。この本は、そうゆう姿勢で撮影を重ねてこられた横塚氏だからこそ作れた本なのだ。
西表島ファン必携の読む図鑑=Bぜひ、チェックを!
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