美ら島物語
けいさい予定 サイトマップ
美ら島検索
  ちょっと不思議な沖縄ワールド
 
琉球布紀行 澤地久枝著

・・・ヤマト嫁必携本?

よくわかる 御願(ウグヮン)ハンドブック

 

編者:「よくわかる御願ハンドブック」編集部/発行:ボーダーインク
価格:1400円+税

「ヒヌカンって、お線香何本だったっけ?」
「ウグヮンブトゥチって、どうしたらいいのかしら」
「ウサンデーする時には、重箱のお肉は裏返してから?」


 家族の健康、幸せを願ったり、先祖(ウヤファーフジ)の供養のために、ヒヌカン・トートーメーへの御願は大切にしたいと思いつつも、日々の生活をこなすだけでせいいっぱいで、なかなかちゃんとできなかったり、言われるままにやるのはいいのだけど、いまひとつ行事の意味が分からなかったり・・・。毎年やっていてもつい忘れてしまう、いまさら聞けない行事ごとあれこれって、ありませんか?
 そんな悩める?あなたのために、よく分かってすぐに使える行事ごとのあれこれを、いろいろな方に話を伺って、やさしくまとめたのが、この本なのです。
(「はじめに」P4より抜粋)

 2006年夏。沖縄本島の本屋へ入ったら、郷土所コーナーに、ひと際高く積み上げられた本が。これが、今回ご紹介する「よくわかる御願(ウグヮン)ハンドブック」。表紙には、漫画タッチのキュートなイラストで、トートーメーやウチカビ、塩、酒、バナナなどが描かれている。そうして桃色の帯には、「いまさら聞けない家庭の行事ごとあれこれをやさしくまとめました。」とある。


  我が家の本棚には、「女性が書く手紙のマナーすぐに使える106通」という本があるのだが、どうやら、同じノリのよう。


 で、立ち読み開始。早速、順序正しく「はじめに」を読んでみる。なになに・・・。


 この本は、沖縄の暮らしを彩る年中行事に必要なヒヌカン(火の神)、御願(ウグヮン)について、準備の仕方やその意味を、わかりやすくまとめたものです。 (P3より抜粋)


 ふむふむ


 この本で、御願の準備の仕方や意味を、もう一度確認するのもよし、また初めてヒヌカンを仕立てるような方には、沖縄の行事の入門編として使えるような内容になっています。 (P4より抜粋)


 ふ〜ん。

表紙



photo1



photo2

  ・・・。

  そういえば、我が家の台所には、東京から石垣島へ引っ越してきた当初、地元の方に教えられるがままに置き、手を合わせた塩、がそのままになっている。そしてその、小皿に盛られた塩は、空気中の水分を吸い取り、いまやコチコチに。しかもホコリをかぶって、ネズミ色。だからといって、ポイっとこの塩を捨て、新しいものに取り替えるのは畏れ多くて、そのまんま。・・・この本、買ってみようかしらん。


 で、お買い上げ。



photo3




ヒヌカンセット





photo4






photo5






旧盆

さて、そうして落ち着いて本書を開くと、驚きの連発。


まず、家には、床の神、戸柱の神、フールヌカミ(便所の神※屋敷の中で最も権威のあるもの)、屋敷の神(東西南北、4人の神様がいるよう)、ウジョーヌカミ(御門の神)、ヤーヌカミ(家の神)、ナカジン(中陣)と、神様がいっぱい。全部の神様を拝むのは、一大事。


さて、それで例の台所の神様の正体はと言えば、ヒヌカン(火の神)なのだそう。本書によれば、《沖縄のお家の神様の中で、みんながもっともお世話になっている、台所にいらっしゃる神様です(P16)》とのこと。


 我が家のそれを拝む場所には、前述のとおり、塩のみが置かれている。ちなみに本書によれば、基本的ヒヌカンセット(道具&供え物)は、御香炉(白1つ)、小皿(白1つ※塩を盛る皿)、湯飲み(白1つ)、盃1つ、花瓶(白1つ)、ウブク茶碗3つ(※炊き立てのご飯を供えます)からなるそう。そういえば、民宿の台所などで、このセットをよく見かけるな、と思い出してみたり。


・・・我が家は、塩だけ。しかも器は、結婚式の引き出物でいただいた茶色の小皿。う〜む。

そして、このヒヌカンは、毎月旧暦1日と15日の午前中に、掃除して、お供え物を新しくして、それから御願するのだとか。しかもこれは基本中の基本。これに加えて様々な年中行事ごとに、いろいろとやらねばならぬこと、が発生するとのこと。う〜む。


ちなみに本書には、「御願を忘れたときは」(P47)というコラムが収められていたりも。


 ・・・。で、結局私はどうするかと言えば、「おいしいご飯が作れますように」と祈りつつ、我流でいこうと開き直った次第。


なお、本書には下記のような添え書きも。

 本書の使い方
本書は実際に家庭でヒヌカン・トートーメー、御願を行っている方の聞き書きをもとにまとめました。御願の方法は地域や家庭でも異なります。本書に載っている方法は一例ですので、これから初めて御願をしてみようかという方、やっているけれど自信のない方々の参考にしていただけたらと思います。 仕方や意味を、もう一度確認するのもよし、また初めてヒヌカンを仕立てるような方には、沖縄の行事の入門編として使えるような内容になっています。 (P4より抜粋)

本書に各家庭のやり方や準備するものなどを随時書き込み、あなただけの「御願本」として活用して下さい。(P8より抜粋)


 旅先で、地元で、もしもあなたが沖縄の方と出会い恋に落ち結婚することになったときには、思い出すといいかもしれない一冊、なのでありました。

(文・はるか)

◆沖縄本島の出版社「ボーダーインク」のHPはこちら  http://www.borderink.com/

◆美ら島的・旧正月の歩き方
    http://www.churashima.net/shima/okinawa/20040101/02.html

◆沖縄の祭り情報満載ページ。島の祭りで神様に出会えるかも?!
    http://www.churashima.net/festival/index01.html
◆沖縄本島の、神様を感じられるかもしれない場所はこちら。
    http://www.churashima.net/shima/okinawa/isan/20010301/05.html

<<< 前へ




美ら島物語美ら島BOOKS
この記事に関するご意見・ご感想をこちらまでお寄せ下さい。