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沖縄で愛され続けて10年間!ヤンバル100%コミック
  第2弾・オキナワンコミックで島を知る!〜沖縄本島編〜
 
山原バンバン
本を開けば、ゆる〜い時間が流れ出す・・・

「山原バンバン」

 

著者:大城ゆか/発行:ボーダーインク
価格:1500円+税

 1994年に、ヤンバル在のまんが家・大城ゆかの書き下ろし作品として刊行された「山原バンバン」。主人公の女子高生夏美とその家族、友達が織りなすキュートでぼーとした、ヤンバル言葉そのまんまのお話は、超ローカルコミックの傑作として、長年読者の皆様に愛されてきました。コツコツと増刷を重ねて2004年とうとう10周年を迎えました。めでたいことです。現在まったくまんがを描かない大城ゆかですが、10周年記念とあって久々にまんが(2ページですが)と十年目のあとがき、がんばって書きました。

  もう一度ヤンバルからのメッセージに触れてみませんか。
        (本の帯より抜粋)


 私には、沖縄本島出身の友人がいます。で、その人は、私に「だ〜、その本見せてぇ」とか、
「だ〜、それ貸してぇ」とかゆう具合に、「だ〜」という言葉をよく使います。
この友人は少々変わり者ゆえ、この人が使う「だ〜」は、この人が勝手に作ったものだろうと、
私は、聞き流していました。


 が、前回ご紹介した「ホテル・ハイビスカス」に、この「だ〜」がでてきたのです。



「だあーおじさんがもっとサンニンのある所知ってるからサ 連れていこう!」
                       (ホテルハイビスカス P242より抜粋)





 そして、今回ご紹介する「山原バンバン」には、それこそ「だー」が
あちらこちらに登場。



  「だー 消せ 消せ こんなテレビ」(P45)



  「だー あんた達も キャンプでも 何でも あるねー
  今で 聞いとこーはい」(P47)



 ここで私は考えたのです。もしかして、「だー」って、方言?



 というわけで、友人に口頭確認を。
そうしたら、「だー」は、沖縄本島の方言なのだ、との返事。
知らなかった・・・。八重山の人は、「だー」とは言わないからなぁ。



 ところで、この「山原バンバン」は、なかなかのクセモノ。
というのも、読み手の心がリラックスしていないと、物語と読み手のテンポがずれて、ちっとも頭に入ってこず、おもしろさが伝わってこないのです。
でも、特に用事のない、ひま〜な午後。窓を開け放して、畳みに根っこ転がって読むと、妙におもしろいのです。
で、読み返しても、やっぱりおもしろいのです。


 大笑いというよりは、時折、ぷっと吹き出す感じ。



 物語の舞台は、山原。山原とは、あの国指定天然記念物の
ヤンバルクイナの生息することでも知られる、沖縄本島北部のこと。
舞台は、ここ山原なのです。主人公は、女子高生の夏美。
日焼けを拒む夏美の、ある夏の、ゆる〜くて、どこか、切ない物語。



 おもしろいな〜と思うのは、このマンガは、出版されて以来、
早10年経っているのですが、コツコツと売れ続けているということ。
巻末の、「十年目のあとがき」を読むと、現在著者は、結婚して、
子供を3人産み、マンガを描くことではない仕事をしているのだそう。
そして見開き2ページの、今回の増刷にあたっての書き下ろしマンガ
「おばーの仕入れ」は、絵を仕上げるのに、なんと、一ヶ月かかったそう。



  「山原バンバン」は、沖縄本島にある出版社がほれ込んだ、
沖縄本島は山原っ子の大城ゆかさんが、た〜〜っぷりと時間をかけて
熟成させ丁寧に完成させたマンガ。そしてこの沖縄生まれのマンガが、
10年にもわたり、沖縄人に愛され続けているのです。


  これって、なんて素敵なことなのでしょう!  



 「山原バンバン」は、ぜひ、手にとって欲しい、1冊です!!
(文・はるか)




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◆沖縄本島の出版社「ボーダーインク」のHPはこちら  http://www.borderink.com/

◆ 《オキナワンコミックで島を知る》のバックナンバーはこちら
  *「宮古島人頭税物語 島燃ゆ」→http://www.churashima.net/books/200510/01.html
  *「光の島」@〜G→http://www.churashima.net/books/200510/02.html
  *「ホテルハイビスカス」→http://www.churashima.net/books/200610/01.html
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