種子取祭の詳細は、紹介ページにリンクをはったのでそちらをご覧いただくとして、ここで、ようやく今回ご紹介する本の話に入りましょう。
この本、厚さは6ミリ。そして、毎年恒例の踊りや狂言などのカラー写真が豊富に掲載。というわけでパラパラめくっていると演者のなかに、「あれ!この人はもしや焼き物屋の主人では」とか、「あら、民宿の女将さんだ!」などという具合に、旅で出会った人を見つけることができるのです。それだけでも親しみが湧く1冊なのですが、これがまた、読むと「へぇぇ〜〜〜」と思うことが多々あるのです。
たとえば、「庭の芸能」で披露される腕棒(ウディボー)。これは、白い鉢巻を巻いた着物にハダシ姿の女性たちが、空手の所作をとりいれながら戦う、毎年笑いを誘う演目。じつはこの演目は、昔は、男性が演じていたとのこと。・・・知らなかった。こんなエピソードを知ることができるのも、この本の魅力。
それから、「舞台芸能」に、琉装姿の女性ふたりが舞う「元タラクジ」という、しっとりとしたうつくしい踊りがあります。常宿の女将さんが舞うことからも、親しみをもって観ていたこの踊り、じつは、とっても理不尽な哀しい物語から生まれた舞いであることを知ったのも、この本を手にした今回のこと。さらに、この髪型に深い意味があることに驚いたりも。
こんな具合に、手軽な解説書(実際とっても軽いしコンパクト♪)として本書を「種子取祭」に携えて行けば、何倍も楽しめる、そんな1冊なのです。
巻末には、2015年までの「奉納芸能」予定日表が添えられています。さらに本の前半には、「奉納芸能」が行われる2日間のスケジュールも掲載。何時にどこで、どんな祭祀が行われるかだってわかるのです。
なお、「種子取祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている祭祀。
竹富島の心の在り様に興味のある方は、ぜひこの本を片手に、祭りの島を訪ねてみてください。
余談ですが、「種子取祭」の日は水牛車観光は、お休み。なぜなら、皆、祭りに参加しているから!
機会があったらぜひ、全住民が一致団結して、神への祭祀を、それは過酷なスケジュールで成し遂げるこの祭りに、出会ってみてください。本書を片手に。
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