美ら島物語
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第21回新しい経験
 いい正月でーびる。今日は年明けの空港でこの文章を書いているさぁ。
仕事の都合で年末から沖縄を出て、東京で家族と離れた年明けを迎えたわけだけど、確か25年前東京で年を越した覚えがあって、あの時以来ということになるので、久々の島の外での正月だったわけ。


 大晦日は知り合いの家で、これが日本の年越しかと納得するほどに、季節の節目をしっかりと受けとめる日本人の年越しに触れてビックリさぁ。最近じゃ沖縄でも年越しそばといって沖縄そばを食べるのが普通になったけど、生まれて初めて本当の年越しそばも経験できたし・・・。


  だけど、それ以外の遊びの計画は立ててこなかったので、元旦2日と東京で一人わびしい年明けだったねぇ。
アメ横

ソーキ

そば
タクシー運転手さんに「正月はどうですか?」と聞くと、「昔ほど正月々々はしていないねぇ」というわけさぁ。「年末年始を思わせる活気はアメ横とか浅草のほうにしかないんじゃないの」といわれ、そう、あの25年前に兄の友達と年末にアメ横に繰り出し、あまりの人ごみに迷子にならないように、揉みくしゃになりながらも必死に手をつないで歩いたことを思い出したわけよ。



 そのとき沖縄の若者だけでアメ横に繰り出した理由は、実は沖縄そばで年越しをしようということになったから。当時は今のように全国何処にでも送れる沖縄そばセットなどないので、麺は沖縄から送ってもらったけど、それ以外のものをアメ横で調達ということになったわけ。その調達物資の中で、最も難関だったのは豚のソーキ。


  誰が必死に商いする怖そうな親父に、それを尋ねるかという話になり、話の流れであっというまに一番年下の自分に白羽の矢がたったわけ。


 仕方ないから勇気を出して、今にも擦り切れそうなダミ声で、威勢良く肉を売るオジサンに 「すいません。骨付きの豚肉ありますか?」と聞いたら、向こうから「おい、聞いたかい、骨付きの豚肉だってよ。坊ちゃん、肉は骨がついてる分重くなるんだぞ。それに骨は食べれないんだ。うちにはそんな肉はないんだよ。商売の邪魔だ!あっちいった」と軽く追い払われてしまったわけよ。


 結局、ソーキは手に入らずじまいで、豚肉なしのインスタントだしの沖縄そばで年をこしたわけよ。それが、今じゃ東京でも沖縄そばが溢れているし・・・。

福袋

  そう、今日ホテルをチェックアウトして歩く道すがら、あまりの多くの人がいろんな福袋を手にしているのを見てビックリ!!東京の正月は福袋で盛り上がるんだ〜と思いつつ、自分も買いたい心理に駆られたんだけど、荷物になるのがいやで気持ちを抑えたさぁ。

 来年は、東京で生まれて初めての福袋に挑戦することを目標に今年も頑張るぞー!! だけど、それ以外の遊びの計画は立ててこなかったので、元旦2日と東京で一人わびしい年明けだったねぇ。


  ということで皆様。クトゥシン ユタシク ウニゲーサビラ!

                                    うちなー噺家 藤木勇人

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美ら島物語藤木勇人の『うちなー島旅見聞録』
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