船浮で民宿の全ての部屋を自由に使っていいといわれて、殆ど別荘状態の
私たちは、少し休んだ後・・・さてどうするか・・・そこが問題だったわけよ。
何んでって、今回の旅は少し慌しくて、今日は船浮に一泊、明日は西表の祖納に
一泊にそして明後日は小浜島に一泊だったからさぁ。
如何に一番目的の船浮での時間を充実させるかは、
とても大事だと思ったわけ。ところが、その焦りを笑う
ように、あいにくの雨と肌寒い風。
でも船浮に入った時間が時間だったから、子供たちは
ダックスフントの小太郎と友達になり、けっこう村中を
駆巡っていたみたいだけど、大人たちの時間は何も
しないままに、あっ、という間に過ぎて日も落ちてしまったわけ。
夕方にはマイボートで西表から帰ってきたお母さんと、米蔵お父さんが一緒に
夕食の準備を始めて「どこで食べるか?」の合図に、雨も大丈夫そうだから
屋根の延びた庭先のピクニックテーブルにしたら、これが大当りだったみたい。
東京のお客さんは、こだわりのすし職人だけあって、まずは東京からわざわざ
宅急便で送ってきた美味い焼酎や日本酒をテーブルに並べる。
その中から米蔵さんへのお土産の酒も出してきたけど、ちなみに米蔵お父さんは
船浮で郵便や宅配の代理もしているので、西表島からは自ら自分のお土産を
運んできたことになるわけよ。
そして、並んだ酒の前に沖縄的ご馳走が出てきたんだけど、これがまたこの
周りから取れる自然の恵みばかりで山で取れた小さな竹の子の煮付け、それに
魚のカラ揚げ、これは釣れた魚が何でもだから種類大きさも皆ばらばら、刺身は
皿に無造作に山盛り、だけどそれがいいんだよねぇ。
そして、お汁はお母さんと2、3日前に汐が引いた
岩場で取ってきた巻貝のお吸い物。これが沖縄では
よく見る貝だけど、さすがに大きさが違っていたさぁ。
そしたら、米蔵さんが食べ終わった殻はイベントに
使うというから、と言いつつ空のバケツに集めて。
そうしてると、何処からとも無く人が集まってくるのも島のよさ、休みで帰って
来ている高校生の唄サンシンまで飛び出して盛り上がりを見せているところに
・・・さぁ、始まり始まり米蔵さん、
何か用事でそこまでと出て帰ってきたら、道すがら捕まえたヘビの登場。
けっこう大きいけど毒は無いらしい、子供たちに聞い
たら犬と遊んでいて大きなカエルも見たといっていた
から、既に普段見れないものを2つも観て少し興奮
気味の子供たちに、さらに「それじゃコウモリ呼ぶか」
・・って・・・美味い食事に美味い酒、そして野生の
イベント・・・ごっちゃ、ごちゃで大盛り上がりの夜は、
まだまだこれから本番だったわけよ・・・
なんでって、巻貝の殻の秘密と西表島といえば
イリオモテヤマネコでしょ
・・・次回に続く。
うちなー噺家 藤木勇人
|