沖縄の海草料理はけっこう種類が豊富なわけよ。今ではモズクとか海ブドウの養殖も確立されて料理のレパートリーは、沖縄料理ブームにものってどんどん増えているわけさぁ
。
そんな海草料理の中で、やはりボピュラーなのが押しも押されぬ昆布さぁねぇ。沖縄ではクーブと読んでいるんだけど、どのくらい親しまれているかって、細帯のようなクーブに均等に結び目を作って、その結び目を中心両端を紙包みのキャンディーのように切ったものが煮付けの具になるんだけど、その結び目がネクタイの結び目にそっくりなところから、たとえばネクタイしめて道を歩いていると「なんで、クーブなんか締めて、珍しい」とか、けっこう声をかけられたりするわけよ。
その消費量は、全国第2位。以前は1位だったんだけど、たとえ2位だとしても沖縄の努力はたいしたものさぁ。なんでって、沖縄では採れない昆布をわざわざ日本の北の端、北海道から運んできて、食卓に上げてるんだから。
まぁ、その理由は最近ではだいぶ有名になったけど、琉球王朝時代にさかのぼる昔の話。鎖国していたに日本で薩摩藩が江戸幕府から許可をもらい琉球王国を通して中国に昆布を輸出していたことが切掛けだったわけさあねぇ。
話しは少し横にそれるけど、莫大な借金を抱えていた薩摩藩はこの貿易で借金を全部チャラにして、幕府にばれないように倒幕資金まで貯め込んでいたんだから、近代日本になるきっかけは琉球の努力もおおいに関係してるわけよ、その辺のところは全国の人に理解して欲しいところだねぇ。
さて話しを戻してこの昆布、北海道からどう運んできたかなんだけど、実はここに富山の人が絡んでいて北前舟で琉球に運ぶまでの段取りをととのえていたらしいわけ。そして富山の人たちはその見返りとして、中国から薬になる材料を仕入れて、それを加工して薬を売る商法と合わせて、今尚全国に轟く富山の薬売りを確立したわけさぁねぇ。
2年ほど前に富山を旅したことがあって、わかったことがあったさぁ。それは実は昆布消費量全国一は富山県だったということ。でも富山でもやっぱり昆布は取れないらしい、漁師が言ってたんだから間違いないよねぇ。沖縄と富山、日本の歴史で妙なところでつながっているんだよねぇ。
昆布が取り持つ縁とでもいうのか、でもライバルとして張り合えるのは昆布ぐらいかな・・・なんせ大学進学率は富山が全国一にたいして沖縄は全国で一番・・・といえばもうわかるよね・・・だいたい後はこんな感じ・・・、まあ全国一勤勉といわれている県と全国一おおらかな県だからねぇ。
うちなー噺家 藤木勇人
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