美ら島物語
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第35回ラジオで旅

 去年の春から、NHK沖縄で沖縄だけの音楽をかけながら沖縄の文化や話題をおしゃべりと、現場の生の音を拾ってきて紹介する『沖縄熱中倶楽部』というラジオ番組を始めたわけ。それは自分で言うのも何だけけど、月一回たった25分の番組ではあるけれど、これが全国放送なわけだから、NHKとしては超画期的な番組なわけよ。NHKさんは、あれだけラジオの電波をもっているけど、番組の殆どが東京・大阪で制作されていて、定期で地方収録の全国放送は皆無に等しかったわけさぁ。でも、沖縄なら音楽に話題に事欠かない南の島々ということで、挑戦も含めてこの企画が立ち上がり。早一年ということになったわけさぁねぇ。

 評判も1年を通して上々だったということもあって、4月から継続が決まったんだけど、これに合わせて今度は、北海道と青森でもご当地収録の全国番組が始まることになったわけよ。それで先月21日番組改編と合わせて、NHKラジオは、ほぼ1日生放送で新しい時代のラジオのあり方を目指して、なんと民放のアナウンサーもお客に呼んだりして、特番を組んだわけよ。

藤木さんと神田山陽さん

機材

 その中で私は朝早く沖縄からスタートして福岡、神戸、東京駅、NHKスタジオとラジオを聴きながら、また途中レポーターとして距離にして1500キロの大移動ラジオの旅をしたわけ。それと北海道からは講談師神田山陽さんがレポーターとして東京に移動してきて、二人が東京で出会いラジオで会話を交わすという旅を敢行したわけ。
距離的にはけっこうハードな道のりだったんだけど、移動はたった二人。過去の全国中継レポートというと、ラジオカーだの技術だの機械だのと、けっこうスタッフだけでもごったがえしていたはずなのに、いまの機材たるや、ショルダータイプ1個。これにマイクとイヤホンつないで、音声チェックして「はい、全国放送」もうその手軽さにビックリ!!あまり手軽すぎて、目の前で全国中継していても誰も気付かないぐらい。

 また、この音のクリアさときたら・・・驚かされることばかりだったわけよ。でも1番驚いたのは移動中、わたしは2度、飛行機に乗り、新幹線で山陰のトンネルを走り抜け、ビルの谷間、人ごみとを掻き分けながら目的地まで向かったけど、そのあいだNHK第一のラジオは一度も途切れることなく耳に入ってきたわけよ。トンネルの中で途切れる携帯の電波とは違うわけよ。その浸透度にいざという時のためのラジオの必要性を実感させられた旅でもあったわけ。ということで、これからも毎月最終水曜日、夜9時30分からの『沖縄熱中倶楽部』
よろしくお願いします。

                                    うちなー噺家 藤木勇人

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美ら島物語藤木勇人の『うちなー島旅見聞録』
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