宮古島の北西、池間島に向かう途中にある狩俣集落は、現在でも多くの祭りが行なわれている集落。その中で地域に愛され長年泡盛を造っているのが、千代泉酒造所。
1948年の創業です。
社名の由来は、 「千代に泉が湧くように、また千代に平和を願うという思いをこめて名づけられました。
渡口社長はとても照れ屋さん、質問しても多くは語りませんが、少ない言葉の中から酒に対する思いを感じます。
だれも教えないから、おやじのやっていることを真似しながら酒造りを覚えていったそうですから、おやじさんもシャイな方だったのかもしれません。
これまでは仕込みから蒸留まで、力が必要な仕事以外はほとんど一人で行なってきましたが、
昨年、酒作りを学びたいと本土からやってきた青年を受け入れて、現在仕込みを少しずつ覚えています。
青年は、酒造りをしたくて酒造所をいくつも巡ったそうですが、千代泉酒造所が一番いいと思い、一度本土に帰ってから手紙を送ってアプローチをし、採用されたそうです。
なぜ、彼を採用したのですか?
と聞いたら、
『彼から手紙が届いたんだけど字がきれいだったから』
きっと、文字の中から、酒作りにつながる何かを感じたのでしょう。
千代泉が次の世代へ受け継がれるための準備が始まっています。
小さい酒屋なので、手作業なんですよ。と、ラベルを一つずつ手で貼っていく姿を見ていると、我が子を送り出す父親のような優しい眼差しをしていました。

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