1946年伊良部島で創業
創業者、先代、そして先代の他界後は娘さんが継いでいます。
杜氏は先代の奥様。
創業者から泡盛造りをやってみないかと言われ、携わるうちに宮の華の酒作りの中枢を任されることになりました。
酒作りは、赤ちゃんを見るように構ってあげなくてはいけません。
米を蒸して黒麹菌を入れると夜も何度か起きては、温度を確かめ窓を開けたり扇風機を回したりしています。
機械化、コンピュータ化が進む世の中、蒸し器やラインは省力化されましたが、熟成の流れの中ではやはり人の経験と勘が大切。
先代も、最後は人だといつも語っていたように、機械は停電の後とかに誤差を出すから、それに気づいて違和感を持つのは人の肌や経験、そして最終的には勘です。
毎日データを取って、細かいことも見逃さず、同じ味、同じ酒になるように追求しています。
宮の華の杜氏、先代の奥様は、「思いをこめて愛情を注ぐと美味しい泡盛が生まれてくると思います。」と語る。
今は、工場長に杜氏の仕事を伝授中。
私、2歳くらいまで酒を欲していたらしいんですよ。
水を入れたコップと酒を入れたコップ、指1本入れるだけでそれが酒か水かわかったそうです。幼い頃の出来事ですから覚えていませんけどね。
でも、そのとき既に酒を造る仕事使命を与えられていたのかもしれません。
泡盛造りに携わってみると大変なことばかりですが、泡盛が生まれる喜びはとても大きいものです。
そのために毎日決まったことをコツコツと怠らずにやりつづける。何かがおかしいと感じたら原因を探す。
それが、安定した酒作りの秘訣です。
まだまだですけど。と工場長は謙遜に語りました。
取材時に、奥様が工場長にさりげなく伝えました。「ひとつずつだけど、努力して頑張っているよね」と。
突然ねぎらいの言葉をもらった工場長が嬉し涙を流したのが印象的でした。きっと、だれにも知れずに苦労したり涙したりの日々もあるのでしょう。
清潔が第一。ゴミや埃があると、とても怒った先代。だから今でも掃除は確実に行なっています。
『宮の華』は工場の従業員のほとんどが女性。
戦前は、酒造りは女の仕事でした。大量に造るようになって力仕事も増え、男手が必要になりましたが、女性の細かさや気配りというのが酒作りにとって、いいものだと思います。
『宮の華』の名前の由来
宮古の華になるように。だれにでも親しまれる酒になるように。という願いを込めてつけられました。


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