那覇市小禄の住宅街に、戦後すぐに建てられた軒が高い赤瓦屋根の建物。そこが宮里酒造所です。
宮里酒造の泡盛は『春雨』という名前で統一されています。
春雨という名前の由来は
『春は希望、雨は恵み』
戦争で沖縄はすべてを失い、何も残らなかったけれど季節だけは絶えず訪れ時を刻みつづけていた。
そんな中で泡盛を造り始めるときに、希望と恵みがこの地に再びもたらされることを
願って名づけました。
宮里酒造所は、現在二代目が酒造りに勤しんでいますが、まだ泡盛が本土に知られていない頃、毎週のように本土へ出向き、料理や酒にこだわりを持つ飲食店を探しては、1軒1軒回って春雨のこだわりを伝えながら置いてもらってきました。酒造所を引き継いだ今でも、それは変わりません。
春雨は、オークションで、とんでもない高値になったりしますが、それは決して造り手が望んでいることではありません。
お酒は飲むものなので、持っておくことの価値より、美味しく飲んでいただければそれが幸せです。
ただ、
小さな酒造所なので、注文いただいても100%対応できないのが現状で、それで入手困難な状況になっているのも事実ですから、改善していきたいと考えています。
5年ほど前から多くの方にテイスティングをしていただきながら造り上げてきた、新しい泡盛を来年あたりに発売するかもしれません。その泡盛とは、初めて飲む人に優しく、泡盛好きにはしっかりと、喉を過ぎたあたりからもう一口杯を口に持っていきたくなるような美味。だと私は思いました。


|