ま、○○牛というのは、要するに、単なるブランドなんだよね。松阪牛とか神戸牛とかいう種類の牛はいないのだ。
みんなほとんど「黒毛和種」という品種の牛。それを育てた地域や育て方、もしくは規定の仕方で○○牛と呼んでいるだけなのだ。
確かに牛の育成に適した土地というのはあるだろう。「ここで育った牛は草もいいし気候も牛に適しているから牛もよく肥えて美味しいだべぇ」とか「ここで育った牛は独自の育て方をしてるし、ビールとか飲ませているから、他の牛とは違うだよ」とかいうことで、土地の名前を冠した牛を売り出すのだろう(村おこしのために無理矢理でっちあげたという例もあるかも、だが)。
でも、消費者から見ると、とにかくヤヤコシイ。その特徴が見えない。品質が保証されている気もするが、これだけ多いと生産者の自己満足にも思える。
というか、はっきり言って「味の違いがわからん!」。
わかる人、いる? 目かくしテストで「おぉこの舌に吸い付く感じは前沢牛独特の感触だ。お、こっちは温暖な気候で育てられ日向灘の海風の香りもするから宮崎牛だ」とかわかる人、世の中にいるのであろうか?(いや、いまい)。
じゃぁ今回のテーマの「石垣牛」はどうなのか…。
「どうせブランドだけの牛じゃぁないのか?」という懐疑いっぱいで石垣島に行ったボクであったが、結論から先に言うと、実はこの石垣牛、他の○○牛とはちょいと事情が違ったのである。いや、品種は黒毛和種だし、見た目も変わらない。でもでも、石垣牛はある意味「特別な牛」だったのだ。
いったいなにが特別か。
粘らずにあっさり答えを明かす。
それは、「多くのブランド牛は、石垣牛がその元になっているという事実」、なのであった。