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南風食堂の沖縄ごはん旅 〜長寿をつくる食と暮らし・大宜味、宮古、石垣を訪ねて〜
南風食堂の沖縄ごはん旅 沖縄レシピ ごはん旅に登場するお店 キーワード集
南風食堂の沖縄ごはん旅 石垣島の時がはぐくむ店
新鮮な魚介類が並ぶ平良漁港を見学 9月22日
早起きして宮古島の平良漁港を見学。規模はそれほど大きくないけれど、1mは軽くある鰹、エメラルドグリーンのイラブチャーなど宮古島の海で捕れた魚がゴロンと並べてある。
ここは、島の台所というべき場所で、居酒屋さん、家庭の主婦など常連客で賑わっている。
お隣の伊良部島からやってきた名産のなまりぶしとかつおぶしを購入。なまりぶしは細かくほぐしてサラダに、かつおぶしはお味噌と一緒にお椀にいれて「カチーユ」にすると良いらしい。漁師さんが教えてくれた。そして、駆け足で買い物を済ませた後は、宮古島に別れを告げて、11時40分発のJTA941便で一路、石垣島へ。
石垣空港には30分程で到着。レンタカーを借り、新川にある「舟蔵の里」へ。3000坪もある敷地内には、かつての自宅を改造された綺麗な建物やテニスコート、八重山の郷土芸能が鑑賞できるという屋外ステージ、カフェ、そして青々とした芝生が広がっている。

ゆったりとした時間が流れるこのお店では、八重山ならではの素材を使ったお料理をいただける。アダンの新芽、オオタニワタリなどは沖縄本島や宮古島にもあるのに、食べるのは八重山だけだそうだ。

「いか墨こーじゅーしー」と「たかせ貝とアダンのチャンプルー」をいただく。「いか墨こーじゅーしー」はまるでイタリア料理のリゾットのよう。手がかかっていてとってもおいしい。アダンの新芽は淡白で、百合根とたけのこを合わせたような味と食感。コリコリしたたかせ貝とよく合っている。

「舟蔵の里」では、広い敷地をいかしてゴーヤーやナーベラなども育てているらしい。お話を伺った元村伝さんによると、オオタニワタリなどは市場で手に入らない時は、庭のものを使うのだそうだ。

「数十年をかけてこの雰囲気ができたんですよ。植物の生長にあわせて、建替えをしたり、この店はどんどん変わります。僕たちの様な地元に根ざした店は、時間が味方になります。料理も将来は品数を絞って、味、素材、全てにおいて深めていきたい。古くなるほど、時間がたつほど味が出て、良い店だねと言われる店にしたいと思っています」

なにかとスピードが求められる都会とは、正反対の価値観。石垣島のゆったりとした時の中で、こつこつと成長を重ねる「舟蔵の里」。これからどんなお店になっていくのだろう。次に訪れる時が楽しみだ。そして、自分の店の在り方を、まっすぐに語る元村さんの真摯な態度も印象的でした。

「船蔵の里」には、八重山の食材をつかった郷土料理が。
市場で手に入らない食材は、庭の自家製食材を使うのだそう
じっくりと時を重ねるごとに、深みを増していく
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                                                                 (2004.12.02掲載)




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