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やいま発 嵩西洋子のハーブだより 〜島の食材を使ったハーブ料理 今月のハーブレシピ

ハーブだより エッセイ
4月スイセンジナ
5月 シマグワ
6月 ツルナ
7月 リュウキュウヨモギ
8月 イタビカズラ
9月 ツボクサ
11月アセローラ

4月 スイセンジナ

真っ赤なでいごが枝を染めました。待ち遠しかったラベンダーの花も、たくさんの穂を上げて見事に咲きました。私の畑の中は、たくさんの花たちとさまざまな香りでうっとり気分。ほんとに素敵な季節です。

今ちょうどウイキョウやニガナ、スイゼンジナなども勢いよく株を繁らせています。スイゼンジナのことを沖縄ではハンダマと言います。今日はそのハンダマを使って、お菓子を作りました。
春の嬉しい気分をぎゅっとつめた、香ばしいお菓子です。

ところで、皆さんはハンダマの香りを知っていますか? 美味しくいただくことができますか? 以前、私はその生臭さがいやでいやで、これを具にした味噌汁が食卓に上がった時は、今日はどんな口実で逃げようかと考えたりしました。

スイセンジナ


*スイゼンジナ

(学名)Gynura bicolor
(方言名)ハンダマ
(分類)キク科/多年草
(薬効)貧血、頭痛、めまい、目の疲れ
(主な参考文献:おきなわの薬草百科、薬草ライフ)

 


ハンダマは「血を作ってくれるもの、産後の回復にとても良い薬だ」といわれる滋養食野菜です。貧血気味だった私に「体にとてもいい薬だよ」と母は言って、ハンダマの味噌汁を子供じぶん、よく食べさせました。玄米乳のようにとろみのついた味噌汁は紫色に染まり、入っていた卵も紫色。食卓についた時すでにその匂いがして、なかなかお碗を持つことができませんでした。私は母がいないすきを狙って鍋にもどしたりして…。

あの頃どの家の庭にもカンダバー(八重山かずら)やエンサイ、ねぎ、ナビラ(へちま)、それにたっぷり堆肥を施したこのハンダマがありました。今のようにスーパーがなかったあの頃は、自分で作った野菜を食べていましたから、週に一度くらいの割合で出てくるのでした。嫁いだ家にも広い野菜畑がありました。大根、人参、ピーマン、トマト…と野菜がずらり並び、そしてマンドゥイ(パパイア)の横には、あのスイゼンジナの大きな株がまたありました。

「ウヤ、シルントゥ キヤ ツーリドー」(与那国の言葉で“これは、産後の人にとって薬になるものだよ”という意味)と同じような言葉でお義母さんに勧められました。母が作ったものと同じ、コッテリとした味噌汁で同じように卵も入っていました。

「タイグ、アッツアルタ ハイ」(早く、熱いうちに食べて)と私の前には産後を気遣ってくださるお義母さんが、じっと座って見守っていました。しかしいくら苦手でも、せっかく作ってくださったものを「うち、これ嫌いだから食べきれない」とは、なかなか言えませんでした。思い切って、ご飯と梅干を口に入れては少し食べ、食べ「美味しいねー」といいました。

しかし年齢とともに嗜好もずいぶん変わるものですね。ごま油でさっとチャンプルー(炒め)したり、色を生かしてキャッサバの餡子(砂糖天ぷらの具にしたりします)に入れたり、いまではあんなに苦手だったハンダマが、どこか懐かしさを感じさせるの好物の一つになっています。

  4月のハーブレシピへ→

 (2003.04.12掲載)





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