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やいま発 嵩西洋子のハーブだより 〜島の食材を使ったハーブ料理 今月のハーブレシピ

ハーブだより エッセイ
4月スイセンジナ
5月 シマグワ
6月 ツルナ
7月 リュウキュウヨモギ
8月 イタビカズラ
9月 ツボクサ
11月アセローラ

6月 ツルナ

今朝は久しぶりに名蔵の海岸へでかけました。白みかけた浜辺は磯のかおりと波のささやきだけが聞こえます。砂浜一面に這ったグンバイヒルガオが朝日とともに次々に咲き出します。砂に埋もれたツルからつんつんと頭を出したピンクの蕾はなんとも愛らしく、これを見ていると以前たくさん咲いていたぼんぼり花のハマボッスや岩場のイソギクなどを思い出しました。子供のころ浜でよく遊んだ私にとっては、きれいだった植物たちが時とともにしだいに消えつつあることを寂しく感じるものです。そんな思いを廻らしながら歩いていた矢先のことでした。めっきり見えなかったハマナ(ツルナ)がなんといくつもの群生をなしているではないですか。ほんとに元気なハマナに出会ったことに今日はびっくりするやら嬉しいやら…。かごにたくさんのハマナを摘んで持ち帰りました。

ツルナ


*ツルナ

(学名)
Tetragonia tetragonioides O.K.
(方言名)ハマナ
(薬効)胃炎、風邪、解熱など
(生薬名)播杏(バンキョウ)



5月から10月頃に花を咲かせるグンバイヒルガオ。 ハマナというのは石垣での呼び方で、竹富ではハマホウレンソウ、与那国ではアメリカホウレンソウなどと呼んでいます。いずれもホウレンソウとつくのはハマナの葉がほうれん草にそっくり似ているからでしょう。私がはじめてハマナに出会ったのは竹富島で、野菜同様に畑で栽培されていたところでした。これまで野草を栽培するということを考えもしなかった私には衝撃でした。
以来、タンポポ、フトナガボソウ、ハママーチ(リュウキュウヨモギ)、桑、ツワブキ、アザミ、フーチーバー(よもぎ)スミレ…食べられる野草は自分の庭でも育てようと思いたったのでした。薬草だって、食べられる野草だって愛でるばかりではただの風景にすぎないと思うし…。もちろん取り尽くし、食べ尽くして絶滅させるということをしてはいけませんけどね。ヒトに愛されて生かされ続けることも、動けない植物たちは、きっと待ち望んでいるのだと思います。 花を咲かせるツワブキ。
さあ、何をつくろうかと考える至福のひととき。
今が旬のモズクで作るケーキに、今日はハマナを加えてみましょう。ハマナには強いえぐみがありますのでたっぷりの熱湯に入れて茹で、水にしばらくさらすと大丈夫です。熱を通しても鮮やかな緑なので夏の彩り野菜としても重宝しますよ。
 
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