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中村美絵の
住めばうちなー
ワタシ的発見
『沖縄の横のつながり』
先日、バスに乗っていたとき、おばあさんが運転手さんの名前を見て、「あんたは○○の出身かね?」と聞いていました。
名前に心当たりがあったのかというと、自分の同級生と同じ苗字だったから、もしかしたらその人の息子かもしれないと思ったとのことでした。
結局その運転手さんはおばあさんの同級生とは関係の無い方だったみたいです。
というか、同じ苗字の人は沖縄本島内に何人もいるのに、たまたま乗ったバスの運転手さんが「知り合いだろう」と自信を持って聞けるおばあさんに驚きました。
でも、多分、おばあさんにとってはそれほど不思議なことではなく、これまでにも同じような経験があったのでしょう。
こんな風に、知らない人だと思っていてもどこかで関わりがあるかも。と、沖縄の人は頭の片隅で思っているのかもしれません。
親戚にしても、父親方の血縁は「門中」と呼ぶそうですが、大きな門中になると、多すぎて顔と名前が一致しない親戚すらいるそうですから、知らない人だと思っていても、もしかしたら遠い親戚ということもなくはないわけです。
同じように、ぜんぜん知らない人の話だと思って聞いていたのだけど、よくよく聞いていると、高校の同級生のご主人だったりということも。
「どこで知り合いにつながっているかわからないから悪いことができないよ」と冗談まじりに言われる方もいましたが、沖縄では「世間が狭いなあ」と感じる出来事が私が思うよりも多いのかもしれません。
沖縄は地元で暮らす人が多いのかもしれないし、親戚同士の付き合いも頻繁です。そのため、もともと横のつながりが密接なのかもしれませんが、「いちゃりばちょーでー」という言葉どおり、「一度出会ったら兄弟も同じ」。
沖縄の人たちは、初めて会う人とも横のつながりをどんどん広げています。
沖縄中の人のネットワークがきめ細かに張り巡らされて、もしかしたらみんな一本の同じ糸でつながっているのではないかと思ったりしています。