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次の日朝一番の西表島行高速船に乗らなくては行けない…。遅れてしまうとダイビングツアーに参加できない…いくら徒歩7分でもタクシーで離島桟橋まで行った方が良いのでは…と思案しながら石垣市内を歩いていると、大きなホテルの前にタクシーが止まっていたのを見かけた。
あまり考えもせず、窓を叩き、運転手さんが開けてくれた時に、事情を説明し、民宿に早朝に迎えに来て欲しいと依頼をしたところ、
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「早いねぇ〜、どうしようねぇ〜」
と言われている間に、ツアー客のおば様方が乗り込み、「ごめんねぇ〜」と行ってしまった。個人タクシーらしいが、名前も聞いていないし、自分も名乗っていない、伝えたのは時間と民宿の名前。不安だ。どうしたらよいのかが分からなかった。他に頼むとその運転手さんに悪いし、本当に来てくれるのかどうかも分からない。とりあえず、来なければ歩けばいいさ!と思いそのままにしておいた。 |
翌朝、民宿を出たら、タクシーが止まってる!! あの運転手さんだ!! それも約束の5分前に!! 朝から心がじーんとした。離島桟橋まで送ってもらった。こんなに近いのに、こんなに早いのに、東京だったら絶対ありえない話だろうなぁと感謝の気持ちでいっぱいだった。
西表島行の切符を手に、ベンチで待っていると、
「あーーーっ!! 昨日もらった与那国の紫芋のムーチーと島バナナをタクシーに忘れたあぁぁぁぁ…」
楽しみに取っておいた朝ご飯がーー。がっくり来ているところに、ぞうりの音がする方を見たら、あの運転手さんがビニール袋を下げて高速船のお兄さんになんか聞いている! そう! それは私の朝ご飯! 運転手さんに大きな声で、
「ここです! すみませんっ!」 |
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優しい笑顔で渡してくれました。私は、これ以上曲げられないくらいにお辞儀をして、ありがとうございますを何度も言った。
「後ろ見たらビニールにバナナが入っているし、これもしかして朝ご飯じゃないかなぁと思って引き返して来たのさぁ」と。 |
言葉が出ません。前の晩に1人で居酒屋でご飯を食べていた時に
「1人じゃおかずいろいろ食べられないでしょう」
と言われ、本島から出張で来ていた2人組に、おかず2品を分けて頂いていたのを思い出すと、やはり、人として大事な事を忘れている都会に生きる自分が情けなくなった。
相手を思いやること、駆け引きなしでしたり、してもらったり、それを当たり前にできている島の方々にいろいろ教えて頂きました。
ぬちぐすいは今でもゆっくり、よーく染み込んでいます。今も私の悪いところを少しづつ治してくれています。感謝です。
これが昨年の11月の私の沖縄、八重山への最初の旅の経験です。
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