美ら島物語
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ぬちぐすい
Katsushiさんからのお便り
 

去年沖縄に行ってきました。
お金が続くまでの宛の無い一人旅です。
本島から渡嘉敷島、宮古島と訪れましたが、これは宮古島での話です。

僕は沖縄を、寝ても覚めても歩き続ける事が幸せでした。
しかし沖縄の初夏、半袖のTシャツ姿で歩いていた僕の腕と顔は、三、四日目にはもう真っ赤っか。
足の痛みと日焼けの痛みで体はすぐにぼろぼろになりました。
と書くといかにも辛そうですが、そういうわけではなく、歩けば歩くほど心は軽くなっていくのです 。

宮古島は小さな島ですが、歩いて回るには十分大きな島でした。
宮古島に着いて一泊し、次の日の朝から本格的に歩き始めました。
2時頃に有名な前浜ビーチに着きました。とても美しい砂浜を眺めるだけで、午前中歩き続けた疲れがすっと無くなります。

そこで近くに安い旅館は無いかと探しましたが、結局見つけた宿は、そこからまだ半日歩かないといけませんでした。
五、六時間ほど歩き、辺りが真っ暗になった頃、ようやくその旅館を見つけた時には、心底ほっとしたものです。


旅館のおばちゃんは僕のひどい日焼け顔にびっくり。歩いて来た事を言うとさらにびっくり。
僕はものすごくお腹が減っていたのでそう言うと、おばちゃんは旅館の人なのに、まるで僕のお母さんかのように、「じゃあありもので良ければ作るから座って待ってて」と言って、沖縄の家庭料理を作って出してくれました。
ただで貰ってしまって良いんだろうか?遠慮しながらもただただ感謝して貪り食う僕でした。

次の日僕は、ぼろぼろの体とは裏腹の晴れ晴れした気持ちで、宮古島の南東に突き出た、東平安名崎を目指しました。

旅館を出る時おばちゃんは、おにぎりを作って持たせてくれました。
東平安名崎への道中、美しい海とさとうきび畑の間を歩きながら食べた、そのしっかり握られた小柄なおにぎりの味は、言い表しようも無く美味しかったのです。
必ずもう一度、あの時のお礼を言いに行きたいと思っています。
あなたのぬちぐすい体験お待ちしています。
  




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