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ぬちぐすい
nahoさんからのお便り
 


那覇の泊港から一時間ほどフェリーに乗ると到着する極楽の島にニ泊三日のつかの間エスケイプをしました。


ゴールデンウィーク明けのフェリーに同乗していたスタイル抜群の美貌の女性は、次第にコバルトブルーに変わってゆく海の色に弾む心を押さえきれないように海をバックに記念写真をとりまくっていましたが、声は間違いなく男性のものでした。
妻にそのことを告げると
「だから綺麗だったんだね。」
と納得顔なのですが‥‥。


泊まった民宿は、集落の少し外れにありそこから歩いて、美しいチョウチョの群れ飛ぶ密林を抜けると、写真でしか見たことのないような現実ばなれしたビーチがいきなり現れました。

北海道からたった3時間のフライトと1時間の船旅と密林のトンネルを抜けるだけでこのような楽園に通じているとは。



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民宿の若き漁師はイルカの友人を持つという。
瀕死の二頭のイルカを助けたが1頭は手当ての甲斐なく死に、残った1頭は無事海に帰ったのだそうです。
その1頭が、いまだに漁をしているときに会いにやってくるという。
彼の祖父は軍艦に乗っていて、敵艦を追って島を回っていたのだが、なぜか敵はいつも島の反対側にいて、こっちが進めば、向うも進み、こっちが戻れば向うも戻り、とうとう互いに一度も相手の姿を確認することなく終戦を迎え、生き延びて、この若き漁師の祖父になったのだという。

祖母は、自決用の手榴弾のピンを引いて、そのまま意識を失ったのだが、その手榴弾は不発弾で、侵攻した米軍の捕虜となって終戦を迎え、彼の祖母になったのだという。

深夜の海底で暴れまわる獲物のコブシメを抱えてねずみ花火のようにぐるぐる回る話などを聴いていると、庭で沖縄本島出身の美しいスタッフが三線の手ほどきを受けているのが聞こえます。


こんな時間が自分の上を流れているのを不思議な気持ちで、映画を見ているようなとてもシュールな感覚に捕らえられるのでした。


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