美ら島物語
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ぬちぐすい
うにうにさんからのお便り
 


黒島に行ってきた。昨年に引続き2度目の黒島である。
今回はちょっとだけ長居した。
長居した分、島の方達と接する機会が多かった。


島はちょうど豊年祭の準備で、浜では子供たちが笠を持って踊りの練習をしていた。小学生と中学生、総勢20名くらい。
一生懸命な子もいれば、だらだらやっている子もいて、子供らしくて面白い。
練習終了後、指導の先生が


「じゃ、中学生は小学生の分も笠を片付けて」。


小学生は我先に走って帰る、後に残った中学生は笠を集めて片付ける・・・ 


そういえば、子供の頃は小さい子の面倒を見ろと言われたな。
親をはじめ大人にはいっぱい、躾られた。挨拶や立ち居振る舞い、言葉使い、礼儀作法、いろいろ。
都会で成長するにつれ、段々行儀悪くなっていったな、私。
関わりある人以外の人はただの風景になっていて、すれ違っても挨拶もしないな。


島は違う。


人は皆、人としてそこに居る。誰とでも挨拶があって、笑顔が生まれる。
子供の頃はそうだったな。近所のおじちゃん、おばちゃん達。
どこに行っちゃったんだろう。そんな暮らし。 

笠を集める子供達を見ていて涙が溢れてしょうがなかった。
今の自分、なんなんだろ。親や祖父母、多くの他人様(ひとさま)からたくさんの美しいことを身に教わっていた筈なのに。
ごめんね。こんな風になっちゃって。


思い出せてよかった。人生も半ばになったけど、まだ遅くないよね。
黒島の皆さん、ありがとう。大事なことを思い出しました。



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