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恵里は文也・和也とともに東京の一風館に住み、訪問看護の仕事を続けている。このところ一風館はちょっとしたベビーブーム。新発田夫婦に子供が誕生し、恵里の弟・恵達夫婦にも赤ちゃん誕生の兆しが。
相変わらずの賑やかさの一風館の中で、しかし恵里には少し気がかりなことがあった。訪問看護の患者さんのことだ。
新しく担当することになったその患者さんは夫を亡くした後、小学5年生のひとり娘と暮らしている母親で、重度の病気にかかっている。遥が手術を担当した患者で、術後、在宅治療で様子をみているのだ。
恵里は看護先で、母親だけでなくその娘のことが気になる。
恵里が訪問看護に行くと、学校を早退してでも帰って来て母親に付き添っているのだ。そして「お母さんのことは私の方がよくわかっている」と冷たく言われる恵里。恵里は何とか娘の心を解きほぐそうとするが、家庭の事情は訪問看護の範囲外のこと、気にしだしたらきりがない、と奈々子に釘をさされる。
ある日、母親が「自分がいなくなった後も、娘がたくましく生きて行けるように、ひと夏、娘を沖縄に預けたい」と言い出す。他人に対して心を閉ざしている娘を心配した母親の決断からだった。
娘を預かることになり、那覇の古波蔵家では恵文、勝子、そしておばぁも大はりきり。市場に連れて行ったり、ゴーヤーを食べさせたり、大騒ぎしながら面倒をみる古波蔵家の面々の中で、次第に娘の気持ちにも変化が現れるが、母親の死を予感している娘の心は固い。しかし、小学生の恵里と文也が、文也の兄、和也が亡くなった時、小浜島に木を植えた、という話を聞いた時、娘は小浜島へ行きたいと言い出す。
夏の小浜島。東京から恵里、文也、和也らが合流し、娘とともに過ごす久しぶりの小浜島生活が始まる。
恵里の笑顔、沖縄の輝く太陽・青い海が娘の閉ざされた心を優しく包み、解きほぐして行く。
作者のことば:岡田惠和
生きることの素敵さ 人とかかわることの良さ この二つをしっかり描いて
いきたいと思います。
制作にあたって:峰島総生(ドラマ番組チーフ・プロデューサー)
今回のテーマは「親子」
恵里たち家族の、沖縄、そして小浜島へのひと夏の帰郷をとおして「新しい命の誕生」「親子の絆」を見つめる物語を描いていきます。
演出にあたって:大友啓史(ディレクター)
ちゅらさんは人が生きていく上で、「忘れたくない、忘れられない」、そんな「大切な感情」が、さりげなくいっぱい詰まっているドラマだと思います。
そしてそれは、この島で子供同士の小さな小さな「約束」から出発しています。
「約束」を何とか「叶えよう、叶えさせよう」とする登場人物たちの「優しさ」から始まっています。厭なことがいっぱいある世の中ですが、『優しさが世界を変える』。そんな大それたキャッチフレーズを「ちゅらさん3」からこっそり発信していきたいと思っています。
記事内容:NHK番組広報資料2004年7月 「月曜ドラマシリーズちゅらさん3」より
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