美ら島物語
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時計をはずして…

Q ヌーファの里へは、以前は船で海から渡っていたと聞いたんですが、どうして山道を降りることにしたんですか?
滝壺
近くにある滝壷で水浴び。この滝の上からヌーファの里で使う水は引かれている。
豆腐も手作り
豆を臼でひいて豆腐を作る。ニガリは海水。


海から行くと、リゾート気分のまま終わってしまう人が多いんです。それこそハイヒールで来る人もいたんですよ。
山の上にある植物と海の近くの植物はちがう。そんなものも見てもらいたいし、そこにいる沢山の命にも出会ってほしいのです。
また、山を歩くとき私たち人間はあくまでも侵入者であって、森には先住民がいるのだということ。だから謙虚さが必要なのです。
「ちょっと通してください」という気持ちで山道は歩きたいものですね。私たちの手作りの道が曲がっているところには、木の根があるんです。
そんな思いと、命は森から海へ、海から森へとつながっていることを感じていただければと思ってなんです。


Q 最後に、このエコツアーをやることで、
  伝えたいことはどんなことですか?
 
ここは後ろが山で、すぐ前が海で、平らな耕地があるわけでなく、経済的には決して豊ではない地形です。
便利さ、効率の良さだけを求めていくのではなく、この地で私たちの先人達はありのままの自然とどうやってともに暮していくかという”じんぶん”を持っていたんですね。
ここでそんな先人達の”じんぶん”から学び、人間も地球の生き物の1つなのだということを体で感じていただければと思っています。
21世紀が人間と自然との新しい関係を創る世紀になるといいですね。
 

実際に、“じんぶん学校”を体験して分かったことは、ここはいい意味で勝手に自然と戯れることができる場所ということ。
海水を作って豆腐を作ったり、落ちている貝殻でアクセサリー作りなど…。いろんな体験をさせてくれるのだけど、それは強制ではない。やりたい人はやればいい、というスタンスで、心地よく過ごせる場所。
もしかしたら、エコツアーなんていうには甘いんじゃない、と思う人がいるかもしれない。それでも、自然の楽しさを満喫しなければ、自然の大切さを理解するのは難しい。その経験をさせてくれる場所、それが“じんぶん学校”なのかもしれない。

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