美ら島物語
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北大東の近海には、マグロ、サワラ、カジキなどの大型魚がいっぱいで、豊かな漁場として知られています。島の漁の話を聞くために、ウミンチュ(漁師)沖山さんのお宅を訪ねました。

沖山尚(ひさし)さんは、誰もが認める北大東の海を一番知り尽くしている「ウミンチュ」。16才のころから漁をはじめ70歳になろうとする今も、「海が悪くなければ毎日でも(漁に)出る」というバリバリの現役です。

今までの漁の中で最高の獲物は、98年3月7日、北大東北西(通称ハマガーワレ沖)水深450mでしとめたメカジキ。
「本当はセーイカの漁をしていたんだが、釣れたセーイカに食らいついてきた」」
重さ210キロの超大物とたった一人で闘い釣り上げたメカジキは、1トンの小さな舟には乗せることはできず、港まで引っ張ってきたそうです。あまりの大きさに魚市場内のジャッキも半分までしか上がらず、観光客はおろか島民がこぞって記念写真を撮りにやって来たほどだとか。

「あーきぃさみよー!カジキの腹からはセーイカが3匹もでてきたよ」沖山さんは泡盛のビール割りを飲みながら、その時の様子や北大東の海の話を聞かせてくれました。


沖山さんはこれまでにも80キロのマグロや100キロ級のカジキを釣り上げているそうですが、「前に比べると魚が小さくなってきたなー」と北大東の海が変化してきていることへの危惧も。


「北大東に灯台がなかった頃は、外国の舟が何回も沈没したよー」「できて1年しかならんアメリカの舟が沈んだこともある。でーじだった」と北大東版タイタニックの救助をしたことも。日焼けした顔には、海の男の誇りと島の歴史が深く刻まれているように感じました。
「北大東の(荒い)海に比べれば沖縄本島の海は湖だねー」「だけど海がキレイだから魚が美味しい」
沖山さんのお宅でいただいた、マグロやサワラ、タコはどれもぴかぴか光っていて見ただけで新鮮さがわかるほど。

「ここの海は塩分が多いから味くぅーたぁーだろ」と沖山さんの言う通り、深みがあり脂がのっているのにしつこさなど感じさせない味わい、まさに絶品。





美ら島物語島人沖山尚
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