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海人紀行
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第3回 伊良部島 vol.2 「ウミンチュの島・宇宙」

佐良浜のユークイ
「ユー」=世(豊饒の意味)「クイ」=乞いであり、「ユークイ」は豊饒を乞い願うことである。
神女とナナスンマ(47〜57歳までの女性)達によって2日にかけて行われる。ナナムイ(大主神社)で夜籠もりして、むらと角家の豊饒、安全を祈り、夜明けと共に8カ所のウタキを巡って祈願するのだという。

私は宗教をよく知らない。沖縄に来て、多くの女性の祈る姿を見ることになった。
皆、自分のための祈りでない。孫・子供、家族、親戚、そして祖先・自然崇拝と繋がっていくことを知った。
「海!海!海!」と潜っていないと体調がおかしくなるような生活を離れてみると、海に生きる人々との関わりが多い私は、女性が祈る姿が日常的に見えるようになった。
生活を支えてくれる海は、一波で人の命を一瞬にして奪ってしまう事もある。
板子一枚は地獄・・・の世界である。
自然の力を知っているからこそ、女達は無事に帰るのを祈り続けるしかない。
「向かう強さ」と「待てる強さ」相反するモノが一対になってバランスがとれているのだろうか。

むらと角家の豊饒、安全を祈り、夜明けと共に8カ所のウタキを巡って祈願する皆、自分のために祈るのではなく、孫・子供、家族、親戚、そして祖先・自然崇拝と繋がっていく
皆、自分のために祈るのではなく、孫・子供、家族、親戚、そして祖先・自然崇拝と繋がっていく
 

一部屋すべて、ニガイ(願い)のための道具で一杯に。ニガイには、生活時間の大部分をとられ、家族をも巻き込まざるを得ないことなど多い
一部屋すべて、ニガイ(願い)のための道具で一杯に。ニガイには、生活時間の大部分をとられ、家族をも巻き込まざるを得ないことなど多い
 

島ではちゃっかり、元カカラ(神役)の家にお世話になることになった。
ユークイの時に入ってはならない場所、してはいけないことの数々をお伺いした。
神行事にまつわる用語が次々と出てきて、私の思考回路がショートしているのがわかる。

何度も説明を受けてから家をでた。
神役の6名は、夕方からナナムイに入るという。その前にウフンマの家ご挨拶に行く。
一部屋すべて、ニガイ(願い)のための道具で一杯になっている。
前日から、準備で忙しいそうだ。
ニガイには、生活時間の大部分をとられ、家族をも巻き込まざるを得ないことなど多い。

弔事、学校の運動会、学芸会、そして子供の結婚式、葬式でさえも、大勢集まる場所には顔を出してはならない。
その他色々のタブーがある。


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