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島の地形は、空から見るよりも実際歩いてみることで
その険しさを実感できた。
階段状に海へと続く断崖絶壁を素足で歩いてみる。
足がすくんで動けなくなるかと思いきや、不思議と安心感に包まれた。
足裏に感じる岩の感触も、思いのほかあたたかい。
断崖が、島を外敵から守ってくれているような。 |

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この島には素朴な織物が伝えられてきている。
庶民の着用したドゥタティという着物、カガンヌブーという帯、そして格子の中に花紋が織り込まれた与那国花織。
織り手の人々に会いに、与那国町伝統工芸館を訪ねた。
外の物干に干されていた糸の束に目を惹かれた。
自然界の中の、微妙な色味に染められたつややかな糸。
その向こうの建物から感じる、穏やかな活気。 |
島内の織り手さんの数は53人。
ベテランの織り手の方々は、家に作業場があるという。
伝統工芸館には後継者育成の研修中の人や、家ではできない作業をしに織り手の方々が集まってきていた。
染色中の糸を間近で見せてもらった。
太陽の下で輝く花のような、鮮やかな黄色!
「フクギで染めたんだよ」
与那国の織物は、島内に自生する植物で染められる。
使う媒染剤によって色調は豊かに七変化する。
棚の上に並べられていた染色見本の糸。
中央で束ねられた形は、まるで色鮮やかな蝶のようだった。 |

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