美ら島物語
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独身最後の一人旅 吉田育子
 12月2日晴天25℃

朝、トレーナーとジャンパーを着込み家を出た。
吐く息も白く大阪もすっかり冬だ。
いつものJTA141便に乗り込むと「黄金の花」が流れている。
いつもこれを聞くとワクワクしてしまう。
と、機長からアナウンス
「本日の石垣空港の天候は晴れ。気温は摂氏25度でございます」・・・。
えっ!?ちょっと待て!!25度!?真夏日じゃん・・・
場違いな格好で空港に降り立つとジリジリとした日差しがお出迎えしてくれた。


今回の最終目的地は波照間島!!
言わずとしれた日本最南端の島☆満天の星空が見てみたい。
ニシ浜に行ってみたい。RACの9人乗り飛行機に乗ってみたい。
そう思って最後の一人旅の舞台をこの島に決めた。


 12月3日晴天26℃



いつもお世話になっている石垣の民宿のおばぁに別れを告げ宿を出た。
「今度は二人でいらっしゃい。夫婦喧嘩した時はうちに帰ってくればいいさぁ。」
思いがけない言葉がうれしかった。
タクシーに乗り込み空港へ。

今日はそう!!今回の楽しみの一つ、9名乗りの飛行機に乗る日だ。
搭乗する前に体重を計るという噂は聞いていた。ダイエットしとけばよかったなぁ・・・
少し暗い気持ちになりながら搭乗手続きへ。
「この上に乗って下さい」
と笑顔で計りを指差すお姉さん。
えっ!?やっぱりぃ、マジで!?半泣きの状態で計りの上に乗り、
昨晩の暴飲暴食を後悔するのだった。
多少揺れたものの無事に波照間空港へ。


到着したら写真を撮りに来た美ら島物語の森山さんが空港で待っていてくれた。
昨日のスーツ姿とは打って変わってTシャツ&短パン姿。
話し掛けられた時、誰か解らなかったよー?!島旅モードって言ってたけど。

早速バイクを借り、ニシ浜へ。
入浴剤を入れたような海!白い砂浜!今まで見た中で一番奇麗!!
この色は神様のいたずらで出来たのかなぁ。
あまりの美しさに声が出ない。
思わず小躍りしてしまいそう!!




まさかこんなに暑いとは思ってなかったので海の準備をしてこなかった。
水着!せめてゾーリを持ってくればよかった・・・
12月に海に入っているお兄さん達を見てちょっとうらやましかった。
よし!!波照間島も新婚旅行のコースに組み入れよう!!
好きな島が多すぎていく場所が増えてしまうなぁ。

夕方の船で、森山さんは石垣島へ戻っていった。

夜、おばちゃんとのゆんたくもそこそこにバイクで星空観測タワーへ向かう。
街頭もなく畑の中をひた走る。
と、耳元で誰かの声がした・・・何かが後ろに乗っている!?
いやな予感・・・昨日の森山さんの心霊話を思い出し背筋が凍る。
「森山さーん!私も自然の中で本来の力を取り戻せたみたいよー」
気を紛らわす為に絶叫に近い声で歌を歌い波照間1日目の夜は吹けていった。

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