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仮装行列
ムシャーマの一日は、3組(東組:北部落と南部落、前組:前部落、西組:名石部落と富嘉部落)の仮装行列から始まる。
仮装行列の先頭はブーパタ(大旗)。旗に記された文字は、その組を象徴する。 左の写真のブーパタ(大旗)は西組のもの。「祈豊年」「太国貫禄」と記されている。
次に、ミルクヌナーリ、ミルク、ミルクンタマー、ミルクヌジィーがつづく。
ミルクヌナーリとは、竹や柳の枝にヤラブ(テリハボク)の実や色とりどりの色紙などを丸めて作った五穀の実りをつけたもので、「五穀豊穣」を象徴する。
ミルク(弥勒)は、仏教思想の「弥勒菩薩」から来たものと言われるが、その伝来については不明で、波照間島では、ミルクは「五穀豊穣と幸福」をもたらす神仏の象徴だと考えられている。
ミルクの後ろには、ミルクンタマーがつづく。ミルクンタマーとは弥勒の子どもたちという意味。ミルクは扇を左右に動かしながら後ろにつづくミルクンタマーを見守るように振り返りながらゆっくり進む。
ミルクンタマーの後ろには、ミルクヌジィーと呼ばれる「弥勒節」の地歌、笛、三線がつづく。この唄は、9番まであり島の繁栄を願う内容の唄。独特の節回しと、おばぁ達の歌声がとても心に響く…。
さて、行列はまだまだ続く。
航海安全と人生航路の安全を祈りながら踊る「嘉利吉節(かりゆしぶし」。
軽快な曲調に合わせて農耕の様子を踊る「豆どうま節(まみどうまぶし」。
稲穂から精米にして俵にするまでの行程を踊る「稲摺節(いにすりぶし)」。
行列の演目は、豊年祈願・祖先供養の意味を持つものであるが、時代の世相を反映して幾多の変遷があったと言われている。
この島で生まれ育った若者達が島を離れていく反面、南国の生活に憧れて沖縄県外から移り住む人たちも多い。昔から伝え受け継がれてきた文化、新しく入ってきた文化、ムシャーマの仮装行列からこの島の歴史を垣間見たような気がする。
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