美ら島物語
けいさい予定 サイトマップ
美ら島検索

夜、宿泊先の西表アイランドホテルで、西表エコツーリズム協会の平良彰健(たいらしょうけん)さんや、旅先で知りあったライターの今村治華さんたちと食卓をかこんだ(旅って、こーゆうのが、いいんですよね。みんなすぐに友達になれちゃう。旅先で知りあった人たちとワイワイ食事するのって大好き)。

「まずは、シラーというブドウ品種を使用したフランスワイン、COTE-ROTIEで乾杯といきましょう」
「キュッ、キュッ、キュッ、ポン!」
小浜さんがコルクを開けた。

沖縄といえば泡盛だけれど(泡盛って沖縄の暑い気候によく合っているんですよね、飲みやすくて。この暑さに日本酒は少し重たすぎて、なかなか飲もうって気にはならないもの。やっぱり泡盛なのだ)、今夜はちょっぴり気取ってワイングラスを傾けてみる。
芳醇な香りが広がる。酸味・渋みのバランスがとれていて、柔らかな口当たり。んー。昼間のカヌー体験で疲れた身体に「ふんわり」と安らぎが広がり、ここちよい疲労感へと変えてくれる。

「八重山ではイノシシを狩猟していい時期が決まっててさ。冬の3ヶ月だけなんさ。最近は冷凍できるから、カマイ料理が年中食べれるようになったんだけどね。今回は火を通して“ちゃんぷるー(炒め物のこと)”にしてみたからぁ。さ、どーぞ」と宿のご主人、上亀さんが勧めてくれる。

…が。しかし。イ、イノシシかぁ。昼間散歩している時に、おばぁ(沖縄ではおばあちゃんのことを“おばぁ”と言う。なんか、かわいらしい呼び方ですよね)のお庭で見たヤツでしょお?「ブヒブヒッ!フッンガ!フンガ!」鳴いてた、あれ、でしょう?…ハシが出ないー。しかーしっ。こんなことで「キャー、やだぁー、あたし食べれませーん(ハートマーク)」なんて、口が裂けても言いたくない(あたしはそーゆー女の子が1番苦手なタイプなのだ)。えーいっ。食べてやるぅー。

「パクッ!モグモグ、モグモグ。……え?う、美味いよ、これ!」
見事に裏切られた。想像していた味と、全然違うんだもの。醤油とみりんでしっかり味つけしてあるためか、ぜんぜんクセが無い。ほどよく柔らかく、ひと口食べるともうひと口、またひと口と、思わずパクパクと食べてしまう。

「うわー、美味いよ!なぁーんだ、美味いぢゃあないですか!!」安田、大興奮。どーどー、どー。落ち着け、あたし。よーく噛んで味わってみる。クセがないとは言ったものの、あー、やっぱりほのかに“ケモノ”の臭みがひそんでいる。でも全然鼻につかないから不思議だ。逆にこの臭みが、何ともいえないオツな肉の旨みを醸し出しているのだ。

もどる つぎへ
  (2001.06.22掲載)



美ら島物語美ら島情報西表島あしびよ〜ら いりむてぃ
この記事に関するご意見・ご感想をこちらまでお寄せ下さい。