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いざ、温泉 やまねこの湯へ

「いらっしゃいませー。西表島温泉の泉質はナトリウム・カルシウム 硫酸温泉です。神経痛、関節痛、慢性消化器系疾患、動脈硬化、やけどなどによく効きますよ」
受付で大人¥1,200の利用料を払って中に入ると(1度払えば、11:00〜21:00まで何時間いてもOK)、敷地の広さにビックリ。
屋外にある施設は水着で利用する。
さっそく着替えて、 まずは外風呂の「やまねこの湯」へ。
岩でかこまれた広い風呂に、そーっと足を浸してみる。「じ〜ん……」と、くる。お湯の温かさが足先から染みわたってくる。露天風呂にしては、わりと熱めのお湯だ。よしよし。ゆっくりと、腰から肩までお湯につかってみる。
「……ふぅ〜ぅ…。はぁ〜、気持ちいい〜っ」
やっぱり、旅っていったら温泉でしょ。露天風呂、最高。これこそ国内旅行のだいご味ってもんです。日本人でよかったぁ。うはぁ、幸せだぁ。太陽の光が気持ちいい。空が高くて、あー、気分が晴れ晴れするー。おまけにうっそうと茂る“シダ植物”にかこまれて温泉につかるなんて、初めての体験だ。ジャングルの中で水浴びする野獣たちって、こんな気分なのかしら?あたしって、今もしかして野生のエルザ状態?おーっ、なんだか、原始的な気分になってきた〜っ!「ワオオォーン!!」なんだか今なら、向こうの山まで雄叫びの声が届きそうな気がする。

ホッとする、というより、なんだか陽気な開放的な気分になってくる、不思議な温泉だ。トロピカルなムードと、純日本的な温泉の組み合わせがおもしろいなぁ。
よく見ると、岩の間から竹筒をつたって源泉が湧き出ていた。
後ろに見える山から、ここまで温泉を引いてきているのだという。いやー、誰が掘り当てたのかはわからんけど、とにかく感謝、感謝。1日の身体の疲れが、お湯に溶けてゆくようだ。
この温泉のありがたさについてさらに言えば、沖縄にはお風呂に入る習慣がない。“ウチナーンチュ”(沖縄の人のこと)は、シャワーで済ますのがあたりまえ。最近のマンションには風呂桶があるらしいけど、すこし古いアパートや民宿なんかだと、風呂桶がはなっから付いてないのだ。「気候が暑いんだから、熱い風呂なんて入ろうと思わないよ」と、那覇育ちの友人は言う。
そういえば、東南アジアの島々でもリゾートホテル以外では風呂桶なんて見なかったな。
箱根温泉の近くで育ったお風呂大好き人間の安田としては、これがちと淋しい。だから、なおさらありがたいのだ、西表島温泉!お風呂につかる習慣のある“ナイチャー”(内地、つまり本土から来た人のこと。内地+erで「ナイチャー」)にとっては、うれしさ倍増である。
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