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宇宙からの使者、ジャングルに生きるヒカゲヘゴ |
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私は、道々出会うヒカゲヘゴが、たまらなく可愛く思えて、どーしようもなくなってきた。ヒカゲヘゴは、こんな風に4段階で成長する。 子どもの時から、ヒカゲヘゴはこんなにヘンテコなのだ。摩訶不思議な形だ。宇宙的というか、なんか、神がかったモノを感じてしまう。ヒカゲヘゴは生まれながらにして、ものすごく“アート”なのだ。“優れた芸術は自然の中にあり”、とでも言おうか。 私が通っている東京の鍼灸院では、うずまきの描かれたシールを身体の悪いところに貼ってくれる。東洋医学では古くから、この渦巻の形に不思議なパワーが秘められていると信じられているためだ。(ちなみに、私の担当の鍼灸の先生は、長年重度の沖縄病で、もう沖縄が好きで好きで、ついに半年前、那覇に移住してしまった) だから、私は“うずまき”には畏敬の念を持っているのだが、こんなジャングルの中でうずまきの形に出会うとは思っても見なかった。しかも、ヒカゲヘゴは創られたからそうしているのではなく、元々自然にうずまきの形をとっているのだ。スゴイ。きっと、なにか、異様なパワーを秘めたシダ植物なのだ。 途中、道の上に倒れかかっている木に遭遇した。 「台風で倒れちゃったの?それとも、もうご老体なのかしら?」 でもこの木、倒れながらも根はシッカリと大地をつかみ、懸命に生きている。一見おだやかに見えるけれど、ここはサファリパークじゃあない。本物の、厳しい野生の森なのだ。 「…ギュ―――ッ……」
私はなんだかこの木がいとおしくなって、思わず抱きしめた。触れると、木はヒンヤリと冷たく、そして温かかった。 「生きてゆくのは、どこの世界も大変なんだ…」そう思いながら抱っこしていると、小浜さんが 「木にぶら下がるの、上手ですね。安田さんは、文明を忘れた少年みたいですね」 ……ぶら下がって…しかも、愛の抱擁だし、コレ。 |
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