2時間程漕いだ後は岸にカヤックを括りつけて、片道15分程のトレッキング。中学・高校6年間、体育祭の代わりが登山だったから、山歩きには結構自信があるのだ。…とはいえ、本当に久々の山。湿った土や岩に足を取られて、転ぶ転ぶ。調子に乗っちゃぁ、いけません。
山歩きのコツが掴めてきた頃、水の流れる音が聞こえてきた。足が自然と早くなる。木立を抜けると、数メートル先にキラキラと飛沫をあげて流れる滝。目指していた「ナーラの滝」だ。荷物を降ろし、Tシャツを脱いで早速泳ぎ始めるちゃんまんさん。滝壷に飛び込んだり、滝の裏側から手を振ったり。ライフジャケットを着ているから、深いところも難なく行ける。水はさらりとして、気持ちの良い冷たさ。この水が、西表島の海の素だ。
ひとしきり遊んだあとは、お待ちかねの昼ごはん。
荷物の中から簡易コンロと鍋を取り出して、ちゃんまんさんが八重山そばを作ってくれた。水を沸かしてスープを入れて、カマボコと麺を入れて仕上げにネギを散らして出来上がり。その簡単さに思わず、目からウロコ。そっか、そっか、そうだよね。そばって店で食べるもので、普段、自分では作らないから、作り方を考えた事もなかったけど、こんなに簡単に出来るんだよね。当たり前だけれど、嬉しい発見。
西表名物の黒紫米(こくしまい)のおにぎり、デザートの紅芋餅もちゃんまんさんの手作り。市販の粉を使ったって言ってたけれど、月桃の葉にくるまれた餅はほのかに甘くて、良い香りがしてしみじみと美味しかった。新鮮な空気もスパイスの一つなんだろうね。
新井さんは撮影、私は周辺を散策…と食後は、思い思いに過ごした。
このツアーの面白い所は、過保護じゃない所。
花の名前や地名…質問すれば答えてくれるが、先回りして説明しすぎるという事がないから、自分のペースであれこれ発見できる。
「お客さんが感じるのにまかせたいから、手取り足取り教えるっていう事はしたくないんよ。さっきも、僕が飛び込んだり、滝の裏側に入ってみせれば、お客さんは“ああいう事ができるんだ”って思うよね。この体験が遊びのフィールドを広げるきっかけになったら面白いよねぇ」
うん、確かに。アウトドアって、慣れない人には敷居が高い感じがするけれど、本当はもっと自由だし身近なものだという事が今回の体験でわかった。沖縄本島でも山原あたりで、シーカヤックとトレッキングを楽しめるようだし、また挑戦してみようかな。
「じゃぁ、そろそろ戻りましょうか」
自然の息吹を体中満タンにして、来た道を戻った。
途中、向かい風に負けて漂流しそうになったけれど、歩くのも、オールを操るのも行きより上手くなっていた。
翌日は、筋肉痛で泣きそうだったけれど、一つの事をやりとげた達成感と満足感が体中に満ちあふれていた。「なーんだ、私、スポーツ嫌いなんかじゃないじゃん」そんな発見もあった。
自然に包まれ、ゆったりのんびりする旅も良いけれど、体を思い切り動かす旅もいいものだ。
西表島で新しい自分発見の旅。皆さんにもぜひ、チャレンジしてほしいな。
☆今回参加したツアー☆
幻の滝(ナーラの滝)シーカヤック&トレッキングツアー
所要時間:7時間 料金:10,000円(昼食、ドリンク、お茶菓子付き。保険代、ガイド料込み)
仲良川の上流にある幻の滝・ナーラの滝を目指すツアー。
思いっきりカヌーを漕いだ後は、滝の音に耳を傾けながら岩場でひと休み。
体の中に元気が満ちてくるツアーです。
※体力に自信がないという方は、ちゃんまんさんにご相談を。気軽に応じて下さいますよ!
◎ツアーの詳細については、
「風車」のページもご覧くださいね!
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西表島で自分発見の旅 ナーラの滝・シーカヤック&トレッキングツアー
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