ホエールウォッチングでは、お客さんが楽しめることも大切ですし、クジラにとってやさしいことも大切です。
この2つが両立することが理想のホエールウォッチングだと思います。
まず、お客さんがウォッチングを楽しむために、朝、展望台からの観測でクジラのポイントを見つけ、ウォッチングの時にクジラにできるだけ早く出会えるようにしています。
目的地に一直線であれば、移動時間の短縮になるので、船酔いも少なくてすみますし、クジラを見る時間を十分に取ることができますね。
さらに、クジラについてもきちんと知っておくことで、ウォッチングがさらに楽しめるように、乗船前に簡単なクジラの生態についてのレクチャーをし、さらには船にもウォッチングガイドを同乗させるようにしています。
ウォッチングガイドの育成もこれからどんどん行い、すべてのウォッチング船にガイドを同乗させることができるようにしたいです。
クジラにやさしいウォッチングを行うために、クジラと船の距離や、クジラにストレスをかけないようエンジン音をかけずにクジラに近づく、親子クジラにはなるべく近づかないなどの自主ルールを定めています。
同じようにホエールウォッチングをしている小笠原の自主ルールよりも厳しくしてあるのですが、これは、いつまでもクジラが安心して座間味の海で冬を過ごせるようにするためです。
このようなウォッチングのルールについては、お客さんにも理解してもらわなければなりませんが、今では、お客さんの方もクジラをより近くで見るために船で追いかけたりすることは、良くないと考える人が多くなってきています。
ただ、残念なことに協会の自主ルールのため、強制力はありません。
ホエールウォッチングを行うすべての船が、クジラにとって優しいウォッチングを理解してほしいと思っています。
こうして、クジラにやさしいウォッチングを続けていれば、沖縄の海にこれからもたくさんのクジラが訪れてくれると思います。
そして、そのことで、座間味島を訪れるお客さんにとっても、クジラとの出会いの確率が高くなり、より楽しいウォッチングができるようになるのです。 |