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島の学校@久米島 体験レポート
 三線〜赤瓦の一軒家にて

歴史を感じる赤瓦の一軒家。こんな場所で三線を弾けるなんて、ウチナーンチュになったみたい。雰囲気だけでうまく弾けるような気分になってくる。
目を閉じると 唄いながら三線を弾いている自分の姿が浮かんできた。
肝ドンドン。

本日の先生・稲嶺ケイ子さんとご対面。わぁ緊張する。
わたし琉球舞踊を習っているんだけど、師匠とお話する時ってとっても緊張するの。
今まさにそんなかんじ。
しかも楽器は学生時代にドラムをちょっとやっていた程度だから、音程のある楽器なんて大丈夫かなぁ。けど、弦は3本。開放弦(弦を押さえずに出す音)の他に、押さえる指は人差し指・中指・小指。ということは、12コの音を覚えればいいんだ。なんとかなるかな。

まずは開放弦の音を出す練習。
ところが、開始早々ベンベンと三線とは思えない変な音しか出ない。
本当に弾けるようになるかなぁ…。
次は弦を押さえて弾く。人差し指、中指…いい感じ。で、小指。ゆ、指がつる〜。

そしてついに曲に挑戦。
弾ける方々ごめんなさい。
超初心者のわたしだから課題曲は「安里屋ユンタ」。
工工四(三線用の楽譜)を声に出して読みながら、その音を出す。
工工四は何度か見たことがあるけれど、漢字のオンパレードで意味不明だった。
それが今、工工四を追って音を出している。
ぎこちないけど、なんとなく弾けている風。
変な音だけどね。


と、ここでちょっと三板タイム。
三板とは三枚の板でできた打楽器。
カスタネットの3枚バージョンを想像してもらうとわかるかなぁ。
そうなの。 打楽器だから、けっこういけるかも。
案の定、小指→薬指→中指→人差し指と順に打ってカタカタカタと連続音を出す上級者のような打ち方もスムーズにできた。うんうん、その調子。
三線がだめなら、三板で名誉挽回よね!ふふふ…と余裕でいられたのも束の間。
次の人差し指→中指→薬指→小指が全くできない。
どうやってもできない、指が動かない。
手取り足取りなのにとうとうできず終い。
悔しい。
けど今は三線に戻ろう。

中、工、七、合、七、合、七、七、五、工…と声に出しながら弦を弾く。
曲に合わせて体が自然に動く。気づくと歌詞を口ずさんでいる。心地よい…。
けど、やっぱり超初心者。
『今回は書かなあかんし、第一マスターせぇへんと恥ずかしいわぁ!』
と思った途端、訳がわからなくなってきた。
指が思うように動かない。歌詞も出てこない。
工工四も読めなくなってきた。ボロボロやん。
それでもいいあんべぇなのは、赤瓦のこの一軒家が醸し出す雰囲気のおかげかなぁ。

ラスト1回。間違えないように、と力んだら…またまたプレッシャーに負けた。最後の一小節なのに。あぁ心残り…と思ったら、それを感じ取ってくださった稲嶺先生の粋な計らいが。当たり前のように、けれどさりげな〜くもう1番続けてくださった。
自分のベンベンってゆう変な音も、稲嶺先生の音に重なって、上手に弾けてると勘違い。体が自然にリズムをとっている。シマーも飲んでないのに体がフワフワする。

夢中すぎて、あっというまの2時間だった。
もっと続けたい。1日中やっていたい。
お借りした三線を片付けて、部屋を片付けて、雨戸を閉める。
雨戸を閉めるなんて何年ぶりだろう。こんな些細なこともうれしい。

後ろ髪をひかれる思いで、赤瓦の一軒家を後にした。

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