ウーニーが全速力で走りだし、船に飛び乗ると、2隻の爬竜船は沖へ向かって力強く漕ぎ出していきます。船にはウーニー(船頭)1名、トゥージ(舵取)1名、ピーゾー(竿差)1名、フナハク(漕手)16名、パーシビ(太鼓、旗持)3名の合計22名が乗り組み、全員が呼吸を合わせて船を走らせます。フナハク全員のカイが同時に動いて船の速度があがっていきました。沖まで行った2隻の船は僅差で浜に向かってきました。勝敗はいかに?って思っていたら島の人がささやきました。「この爬竜船競争はさ、船が浜に着けば勝負が終わるわけではないんだよ」と。え?何かが起こるんですか?と尋ねたら「うん、戻ってきた船が砂浜まで来るとさ、ウーニーが船から飛び降りて浜を全速で走っていくわけ。そして、長老の元に先に辿り着いた方の勝ちとなるわけさ。」なるほど、最後まで勝負はわからないんだ。目が離せません。ウーニーパーレー競争は午前、午後と2度行うのですが、午前の競争では先に浜に辿り着いた東筋のウーニーが足をくじいて転倒。後になっていた仲本に勝ちを奪われました。勝負がおわると、集落の旗頭を取り囲んで漕ぎ手と女性たちが巻き踊りを舞いました「ウーニーはその集落の人々の憧れの的なんだよ、戦後食料が乏しかった頃でも、豊年祭の前日になると、ウーニーの家には玉子やご馳走が運ばれて期待されるわけさ。だから勝てば先々まで英雄として語り継がれるんだけどさ、負けたら翌年の豊年祭までずっと話題にされちゃうんだよな。」うわー、責任重大だ。
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