美ら島物語
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「おじゃりやれ、ウフアガリ島」〜絶海の南大東島で、豊年祭を遊びつくす〜

味くーたー!ナワキリのスープ


夕食は「割烹 喜作」。南大東で釣れた魚がズラリ並ぶ。

まずはお刺身。キハダマグロがこんなに山盛り! サワラのトロは皮を火であぶってあるから、香ばしい薫りと共に、口の中で脂がジュワ〜っと広がる。キャー! それから、タコ。コリコリと噛み応えがよい。南大東のタコは美味しくて有名なのも納得。 「醤油にワサビは普通でつまらんでしょ。醤油に島トウガラシ入れるのがお薦めさー」と店長の喜友名さん。

どんどん出て来る。アカナー(赤鯛)の焼き魚とあら煮。淡白、あっさり、ふっくら、美味!


「これは幻の深海魚、インガンダルマよー。販売は禁止されているからね」見た目は白くてイカみたいだな。では、海苔巻きをパクリ。う、ま、い! 脂がのって大トロのよう。わー、焼き魚もあるぅ。うまーい。パクパク。


「あははー、そんなに食べたらいけないさー」
「え? だって、止まらないよー」
「あまりに脂がのっているから、お腹が吸収しきれなくて、お腹こわすんだよー」

…ムム。あ、そーか、私、便秘だからちょうどいいや、と理由をつけて、パクパク食べ続ける私です、ハイ。

そして極めつけは、ナワキリ(クロタチカマス)。
「ナワキリは島で1番人気よ。値も高いしね。でも、いくら高くても大きいのが欲しいと、皆言うさー。世界一おいしいよ」

焼き魚をパクッ。…白身、ホクホク、ふわっ。そして脂がジュワー。ん〜! んん〜っ^^酢味噌でいただくお刺身もコリコリと美味しく、もーたまりませんっ。安田のイチオシはスープ。ホントに、世界一だぁ〜。薄味で、でも魚のおだしがシッカリきいていて、これゾ王道、お魚サマサマ。「ああ、魚とはこういうモノなのか!」と感動。




味くーたー!ナワキリのスープ

 


味くーたー!ナワキリのスープ


歓迎夕食会は、商工会や役場の方が集まり、大宴会へとなった。みんな、本当によく笑う。

そして1人1人が丁寧に、まっすぐ話しかけてくる。離島に行くと、島んちゅが思いのほか商売上手だったりして、がっかりすることがある。意外と閉鎖的だったりもする。

でも、南大東の人には、「ウエルカム、ウエルカムさー!」と誰でも受け入れてくれる大らかさを感じるのだ。
すると、喜友名弟、康栄さんが島酒を飲んだ真っ赤な顔で

「島にいたら、ストレスなんてたまらないよー、こんな大自然の中で生きてたらよ。さっき美香さんが食べたアカナーはさ、本島では毒があって食べるのが怖いさー。エサとして食べる藻やカニに毒があるから、アカナーも毒を持っちゃうワケ。でも、南大東のアカナーには毒が無いの、こんなキレイな島だからよー。ここには毒を持つ生物なんて、いないさー」

魚がキレイなら、人間もそうなんだな、と思った。南大東の人には、毒がない。

「美香さん、どうね、南大東は!?」
そう聞かれて、私は何とも答えられなかった。…なんてゆーか、沖縄じゃないような。なんだか、今までと違うのだ。未知の島。それでいて懐かしいような気もする。

外に出て空を見上げると、十五夜の月にコウモリが飛んでいた。…やっぱり、変。何だろう、この島?

 

 
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