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「ここは、ダイトウビロウの林です。大東諸島に固有のヤシ科の変種なんだけど、今は少なくなってしまって」
ヒョロヒョロっと背が高く、とぼけたカンジでなんだか笑える。
「台風の時は地面に着くくらい、しなるんですよ」
この柔軟性が、台風のめざす島での生きる術なんだろうか。無人島だったこの島に開拓者が入ったのが1900年。私は、人が初めて島に足を踏み入れた瞬間を想像してみた。
102年前は、島中がこのダイトウビロウで覆われていたのだろう。島の歴史を見守ってきたこのビロウたちは、のんびりと風になびき、笑っているように見えた。
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