美ら島物語
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「おじゃりやれ、ウフアガリ島」〜絶海の南大東島で、豊年祭を遊びつくす〜

むか〜し昔、あるところに

なりふり構わず全速力で走ったので、ひざの笑いが止まらん。うぬー。
「美香さん、帰りはこの赤い箱をかつぎましょうね」

“ラッキー!”。神輿の脇に付いてるだけでイイのかな? と思ったからだ。しかーっし。走る、走る!

家や、特に商店の前に来ると「わっしょい! わっしょい!」と、神輿が暴れだす。

そうすると店の人が箱にお祝いのお菓子を投げ込んでくれるので、それをもらいに走るのだ。店先に人がいないと、「わっしょい!」と叫びながら、玄関の戸をノックまでするから笑える。

「だから“こじき箱”って呼ばれてるの。昔はもっとスゴかったヨ。神輿が家に上がりこんでからサ、中をグルグル走ったサ。何かくれるまで帰らないのヨ、アハハー」


とっぷり日が暮れてからは、山車で村中を巡った。山車を引っぱっているのは、サトウキビ用のトラクター。街灯などもちろんないから、本当に真っ暗の中を進んでゆく。

子どもたちがたたくお囃子が、夜のサトウキビ畑に響き渡る。




むか〜し昔、あるところに

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