|
相撲も気になるが、「初日に断念した島プール、これに入らずに帰れまい!」とちょっぴり抜け出して、私は海軍棒プールに向かった。
「今日は波に負けないわよ、泳ぐわよーっ!」
と水着に着がえたが……
「波、高――――っ!!」
(写真の笑顔も引きつっている)
「なんじゃ、こりゃ。(この写真だと安田の頭の上にある石垣が、外海とプールを仕切っているハズなのだが…)」
波にのまれて、境い目ほとんど無し。
し、しかーしっ。南の島に来たんだ、こんなキレイな海、泳がないで帰れまいっ。
波のご機嫌を伺いながら、オソルオソル水の中へ。
ふわぁ〜、冷たくて気持ちイイ。
なんて色なの?
見ると迷い込んだキレイな魚がいる! キャーキャー! 待て待て〜、と一緒になって泳いでみる。
するとカメラマンのはてるまさんが、遠くでなんか叫んでいる。やだなぁはてるまさん、子どもみたい。芸術家は少年の心を持ちつづけるって本当なのね、なんて思いながら、え? 懸命に腕、ブンブン回してる。え。もしや…やっちゃった、私?
「ドッパーン!」
振り返ると、ものスゴイ高波がっ!
「ギョェェエ〜ッ!!」
深い、足がつかないっ。
と、とにかく逃げて〜、私!
死にもの狂いで水をかき、なんとか岸にたどり着き、カメラさんと走って逃げる。プールは海と一体化して、もはやどこがプールだかわからん。南大東の波は、ハンパじゃないっす。こんなハラハラするプール、初めてだよ、もう。
命の尊さを噛みしめながら帰る途中、サトウキビ畑をみつけた。南大東ではよくある風景。
でも、なんかスゴイな、と思った。すぐ外は吹きすさぶ荒海なのに、ちょっと歩いただけで平和な風景が広がっている。これも、島の人のバイタリティだ。厳しい大自然の中で、こうして畑を作って生きている。のんびりしたキビ畑も、今日は違って見える。
|