美ら島物語
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貝細工
かいほうかん 「釣り上げたマグロをさばいて、みんなでマグロパーティしよう!」ということになり、幸地さんが館長を務める海宝館に向かった。
バスの中、自分で釣り上げたマグロを見ていたら、なんだか愛着がわいてきて、さばくのがつらくなってきた。
かわいい、かわいい、私のマグロちゃん……クスン」 海宝館に到着したが、気持ちが晴れない。

するとそんな私の気持ちを察してくれたのか、幸地さんが
「美香ちゃん、館内を案内してあげるサ。といっても、単なる私のお宝自慢だけどヨー。ワッハッハ!」と言う。
トウカムリガイ
館内には48ヶ国の珍しい貝6000種が所狭しと展示され、貝の知られざる生態がわかりやすく解説してある。


五月人形の兜のような貝があるので、試しにかぶってみる。とにかくデカイ。

「それは“トウカムリガイ”といって、ハブの10倍の毒を持っているヨ。キレイな貝には、毒がある。人間と一緒サー。アハハ」…なるほど。


「これは、ほら貝。武士が戦を始める合図として吹いていたんだよ。ほれ、吹いてみな」
貝を吹くお、重いっ。…せーの、ブ、ブゥスカ―――ッ、スカ―――ッ!
「アッハッハ! ダメだこりゃ、音になってないヨー。それじゃ、戦が始まる前にズッコケちゃうヨ」
これが意外と、難しい。ムキになって吹きつづけていたら、思わず貧血。フラフラしてきたが、“ブォ〜オ! ブォ〜オ! ”という、NHKの大河ドラマで見るような音が出るようになってきた。トランペットを吹くような閉じた口の形がコツのようだ。
ハチジョウダカラガイ
「これは“ハチジョウダカラガイ”。別名、子安貝といって、出産の時に産婦の手に握らせたんだヨ。昔からの安産のお守りで、今でもいろんな人が買っていくヨ。これは海宝館の下の保良泉ビーチで採れるんだ
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