宮古空港から車で5分ほどの場所にペンション華はある。
オーナーの與一迫(よいちさこ)直美さんは地元・宮古出身、地元の英雄として有名な仲宗根豊見親の血筋をひく方だ。
センスの良い調度品で飾られ広々とした客室は、ペンションというよりもリゾートホテル。家具のほとんどが輸入物を使用しているという。部屋に入ってまず驚いたのはキングサイズはあると思われるベットの大きさだ。
「一人でホテルに泊まったときにベットが二つ置かれてあって、その一つだけに寝るのって、とっても寂しいでしょう」與一迫さんは言う。
ひとり旅の人に寂しい思いをさせないようにと、大きなベットの部屋をいくつか設けているそうだ。もちろん、新婚客など片時も離れたくないというカップルにもこの部屋は好評。
「主人は、当時にしては大変めずらしく、毎年2ヶ月ほどの長期休暇をもらう事ができ、その度に一緒に海外旅行に出かけていました。あの時、自分が感動したことを多くの人に伝えられたら、と思っているんですよ」與一迫さんは、宮古に訪れた人達に自分の体験したようなおもてなしをしたい、と考え「ペンション華」をはじめた。
こうした考えはペンション全体に行き渡っており、チェックインしたてのお客さんが食堂のインテリアを見回し「うちにもこんな食器入れがほしい」とため息をついている。ロビーホールにはグランドピアノとバーカウンターが置かれ、夏には、ヨーロッパから訪れた声楽家達によるオペラコンサートが開かれた。
與一迫さんの心遣いは施設だけではない、お客様の利便性のためにと自家用車を無料(保険料分は負担あり)で使用してもらっているうちに、とうとう客室分の台数まで買い増してしまった、それで利益を得ているわけでもないのに....。
食事は、與一迫さんと妹さんが作る家庭料理で、夕食は野菜、お肉、魚がお膳一杯に並び「今日は若い人が多いから」と沖縄そばが加えられた。朝はパン、スクランブルエッグ、ハム、サラダに季節の果物の盛り合わせ、そして美味しいコーヒー。
居心地の良い客室と與一迫さんの心遣いあふれるもてなしを受け、宿泊料金は6千円(1泊2食税別)ととてもリーズナブルなお値段である。
「ひとり旅、カップル、家族連れ、全てのお客様に満足いただけるようなペンションにしていきます、将来的にはリタイアした人達向けの長期滞在施設もつくりたい。」與一迫さんの夢はますます膨らむばかり、来年4月には新館がオープンする予定だ。