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高良教授に学ぶグスク 何が世界遺産として評価されたのか
 
  園比屋武御嶽石門ひとつはこの小さな島の中で、激しい統一争いのドラマが荒々しく展開されたという歴史。

その証人がグスクであり、グスクの発掘からは中国製の大砲の弾や日本製の武器などが出てきます。

もうひとつはこのドラマが琉球の中だけで完結していないこと。

それぞれのグスクからは例外なく陶器などの出土品が出てきます。
本土ではほとんど出土しない「元染付け」などの高級陶器が首里城以外からも出てきます。

これは琉球の歴史がアジアとの交易を通じて広く国際社会との関わりも交える形で展開していったことです。

三山時代には、中国の王朝と三人の王がそれぞれ琉球の代表者として関係を結んでいました。

三山の中から最終的に首里城(=中山)が勝ち残り唯一の主役になり、それぞれのグスクが行っていた事業を一手に引き受けて拡大させていくわけです。

内側の争いがなくなり政権が安定するわけですから、全エネルギーをアジアとの貿易に注げるという環境ができてくるのです。

そして、東南アジアとの交流を通じて蓄積された知識・情報、技術、文化が様々なものを生み出していく。

それが国内を治めるための知恵としても活用されていきます。
たとえば政権を安定させるために宗教的な要素をうまく活用したこともそのひとつです。
  斎場御嶽グスクの中に聖なる場所があることは既に述べましたが、今回の世界遺産登録にはグスクだけではなく斎場御嶽園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)の2件の宗教施設が含まれています。

今回の世界遺産の評価には琉球の政治・行政、アジアとの交流といったものに加えて精神性・宗教性の文化といった特徴も含めたものになっています。


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