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母と娘のふたり旅
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2日目

世界歴史遺産 母の森を母とあるく
斎場御嶽(せいふぁーうたき)


なんて気持ちがいい森なのだろう。沖縄本島の南部にこんな場所が残っているとは。
その昔ここからは男子禁制であったと言う森の入口から、一本の白い石畳の道が伸びている。木々の合間から地面へと落ちた木漏れ日が踊っている。

「おじゃまします」

母が入口で軽く頭を下げてから御嶽(うたき)の森へと足を踏み入れた。母のこんな一面を見て、私は小さな驚きを感じた。思えば、母と2人で旅をするのは大学受験以来のこと。親元を離れてから、ちょうど10年目の旅だった。

御嶽とは、沖縄の人々の日常生活に深く根づいている神々が降りてくる聖地のこと。そして、この知念村にある斎場御嶽は、数多い御嶽の中で最高の聖地とされた国家的な祭祀の場所である。

石畳は森の奥へとずっと続く。やがて、大庫理(うふぐーい)という崖の下にある広場へ出た。ここは琉球王国の国家的な神女組織の頂点にたつ聞得大君(キコエオオキミ)の即位の儀式が行われた場所。
「人間が作ったものが置いてないのね」と母。
沖縄各地にある神域、すなわち御嶽はこのように人工物がとても少ない。偉大なる自然、それが神そのもの。この森のことを母の胎内に例える人もいる。




旅のPoint!石畳は、かかとのある靴では歩けません。気をつけて。
三庫理(さんぐーい)・写真上 ここに立つと、すっ〜と潮風が吹きぬけてくる。この岩の向こうに久高島を望む久高遥拝所がある。

交信の壁・写真下 海上遥かに浮かぶ神の島・久高島を望む久高遥拝所の背後に、巨大な石壁がそびえている。この石壁に、目を閉じ手を当たら、何か聞こえてくるかも。
料金:見学自由
駐車場:無料
希望見学時間:40分

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