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よく平田さんは、阿麻和利の話をする時に、玉城朝薫のことを例に出しますよね?
H「うん」
朝薫はきっと、その時、自分が一番面白いと思った物を組み合わせていたはずだ、って。そう考えると、朝薫が組踊を作った時と『阿麻和利』を作った時というのは、本質的には変わらないって考えていますか?
H「そうだね。難しい言葉でいえば、「求めたる形を求める」んじゃなくて、「求めたる所を求める」。形じゃなくて、なぜ、それを作ったのかという、思いの部分に共通を感じますね。だから、「組踊」という形じゃなくて、今ある素材や人材や才能、やりたいっていう思いをコーディネイトする力があったんじゃないかと思うんですね。自分から作り出す、というよりは能と狂言と琉球の踊りをいかにジョイントするかという所に新しいインパクトがあったんじゃないかと思うんですね。で、それを初めて見て感動したのが中国人、っていうね(笑)。現代で例えるなら、「ライオンキング」というミュージカルは元は文楽だし、歌芸だしね。伝統という足元を見ていない人達に、いかにインパクトを持って、足元に光を当てて答えを出すというか。そこに、懐かしさと同時に新しさを感じるんじゃないかなと思うんですね」
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M「僕達が舞台を作る時、ヒントにするのは、曲にしても演出にしても、映画が一番近いんです。シーン毎のカット割りや場面場面にテーマ曲が流れてきたりだとか。他にもディズニーランドのアトラクションであったりとか、行って席に着いたら終るまで呆然としてその世界に浸っちゃうみたいな、ああいうのをやりたいと思っているんですね」
ディズニーランドって、よくわかります。あの舞台を見ていると、『阿麻和利ランド』に来た!っていう感じがしますもん。あまりお芝居を見ている気はしない。
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H「見て“きれいだった”とか“良かった”って言われるよりも、お客さんが涙を流して感動する。それが僕らが一番やりたい事ですね。ただ感傷的な芸術作品はいっぱいあるけれど、それだったらビデオでもいい。でも、生の子供達が動いているでしょ? その生き生きしたパワーやエネルギーに触れられるんだから、お客さんには元気になって帰って欲しい。皆に元気を配達するエンターテイメントでありたいんですね」
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| M「あとは、2時間なら2時間の幕が開いてから閉まるまでの、非日常的な夢の世界をお客さんにプレゼントしたい。どっかで引いちゃったり、白けたりはさせたくない。もう釘付けにして、見終わったら主人公に成りきっちゃうくらいににさせたい」 |
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体験型芝居…
H「そう、体験型! 演劇ならぬ生映画ですね、僕らがやっているのは(笑)」
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