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翌日。まだ仮免すら持っていなかった私は、「車を借りてビューッと」行くわけにはいかず、沖縄市までバスにゴトゴト揺られて行った。
園田という停留所で降り、沖縄市営闘牛場まで徒歩で20分ほど。遠い。だが、ゾロゾロと闘牛場まで連なる人の列、その顔は皆、期待に輝いていた。「これから面白い事が起こるぞ!」そんな活気に満ちていた。
入口で入場料を三千円を払い、引き換えにその日の取組表をもらった。黄色の紙に、黒々とした太い字で牛の名前が列記されている。豪剣若力、電撃号…、かと思えばホワイトシャネルなんていうのもいる。名前だけでも一読の価値ありだ。
取組の一時間前でも場内はすでに六割方埋まっていた。人気のある大会ほど、早めに行って席を確保するべし。
「リング前は迫力が楽しめるけれど、腹を取られた牛が吹っ飛んでくる事もあるから気をつけて」
闘牛好きで知られる知人のアドバイスに従い、リング前は避け、すり鉢状になっている闘牛場の中央よりやや前の列に席を取った。隣では、5、6人の男性がビニールシートを広げ、宴会中。おにぎりや空揚げが所狭しと並んでいる。う、うまそう。会場には焼きそばなどの屋台もあるが、外で食べる食事は格別だから、こんな風に弁当を持ってきても楽しいに違いない。
また、弁当と並んで持っていって欲しいものに、「帽子」と「タオル」を挙げておく。ほとんどの闘牛場は屋根がない所が多く、試合終了までの5、6時間を快適に過ごすには、写真の様にタオルを被り、その上から帽子を被るのが望ましい。タオルがベール代わりになって、風が通る。砂漠で暮らす人達の知恵に、今更ながら脱帽してしまう。
そして、ぜひ、周りの男性陣の頭部にも注目してほしい。彼らのほとんどは「クバ笠」を被っていて、これぞ、沖縄!という風情を醸し出している。旅人のあなたなら、「沖縄に来たんだー」という実感が30%アップする事、間違いなし。
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