 |
 |
 |
 |
 |
| 〜闘牛豆知識〜 |
| ★三大基本技★ |
| 【掛け】 |
 |
| 相手に自分のツノを掛け、首をひねる。相手は体の動きが止まり、技を掛けた方が攻撃の体勢となる。 |
| 【割り】 |
 |
| 対戦するや相手の顔面をツノで割り飛ばす。これには、真っ向から相手の顔面を割る「正面割り」、側面から振り上げて顔の横、ツノの付け根あたりを叩く「割り振り」の二種類がある。 |
| 【腹取り】 |
 |
| 角を合わせるやいなや、相手の横腹を襲って吹き飛ばす速攻戦術。短期戦を得意とする牛が得意とし、この技にかかると一瞬にして勝敗が決まる。 |
| ★名横綱「ゆかり号」 |
| 1960年代はキラ星のごとく、スター牛が多く登場した時代でした。なかでも、41連勝の記録を持つ、横綱・ゆかり号の人気はすさまじく、60年代後半に生まれた女の子は、横綱にちなんで「ゆかり」と名づけられたとの逸話も残っている。 |
|
|
取組は、思ったよりも淡々とすすんでいった。最初から最後まで皆、拳を振り上げる程の勢いかと思っていたが、そうではなかった。特に、初めの方の取組は対戦時間が20分を超すものも多く、皆、勝負の行方を見守りつつもどこかまったりムードで観戦していた。
だが、そのまったりムードも、対戦が進むにつれて熱気を帯びていく。
「あーきさみよぅっ!! ◎■△、@×◆…!!!」
「はっしぇ〜!!! ○×△、●▽□…!!」
「はいさーいっ!!!!!」
ほとんど聞き取り不可能なうちなー口が、前後左右から飛び交う。私が普段、耳にしているうちなー口なんて、まだほんの序の口だったのね…。沖縄文化の底の厚さ、深さに頭が下がる思いだ。
そ、それにしても、おじさん、熱入りすぎ。そんなに身を乗り出したら、座席から落っこちゃうよ。
だけど、おじさん達がこれほど興奮するのもよくわかる。ブフゥ、ブフゥと鼻息荒く登場する牛。相手の気迫に押されて逃げ出す牛。かと思えば、虎視眈々と相手の隙を狙い、ほんの一瞬、相手の気がゆるんだ瞬間を突いて、驚くほどのスピードで技をしかける牛もいる。
そして、勝負あった時は1000kgはゆうに超える巨体が、吹き飛ばされ宙を飛ぶ事もある。勝った牛は息を荒げ、誇らしげにリングに立ちはだかる。さっきまでのまったりムードが嘘の様なド迫力。手に汗握る牛と牛との闘いは、さながら三山時代の王達ドラマを見ているかのようだ、といっても過言ではない…かもしれない。
でも、冗談ではなく、そもそも、農村の伝統的娯楽として始まった沖縄の闘牛が、戦後の大ブームを経て今に至るまで、根強い人気を持ちつづけているのは、このやけに人間くさいドラマが人々を夢中にさせてきたから、というのも理由の一つだと思う。
特に、教官おすすめの八重山酋長などその最たるもので、この日も登場するやいなや、相手の横腹を角で突き、わずか1分51秒で勝負を決めてしまった。そして、そのスピーディーかつ切れのある取組は、元横綱・千代の富士関を彷彿とさせるのだった。恐るべし“3分間の牛”、八重山酋長。私も、対戦相手の牛も呆気に取られるばかりだった。
それ以来、闘牛と八重山酋長が気になって仕方がない。
思いはますます募るばかりだ。
一体全体、闘牛って何!?
誰かにそう聞かれたら、こう答えてほしい。
「闘牛とは、牛と人間の熱いドラマ。魂と情熱がほとばしる非日常の体験」
怒涛の情熱空間、闘牛。
皆さんもぜひ、体験してみてはいかがだろうか? |
|
|
※次のページでは、私が闘牛ファンなるきっかけとなった八重山酋長(現横綱)と酋長の牛主である黒島孫全さんにインタビューしています。こちらもぜひ、ご覧ください!
※このページの写真は2003年春の全島闘牛大会で撮影されたものです。
|
 |
 |
| ★ルール★ |
| ◆高さ1〜1.2mの鉄柵で囲われた直径18mのリングに、牡牛を一対一で睨み合せる。 |
| ◆それぞれの牛に勢子(闘牛士のこと。牛オーラサーともいう。闘牛は牛オーラセー。)がつく。勢子は地面を叩いたり、周りを飛び跳ねたりして牛の興奮を高める。この時の掛け声を「ヤグイ」という。 |
| ◆勝負は基本的に逃げた方が負け。 |
| ※参考資料 『沖縄大百科事典』(沖縄タイムス社) |
|
|