大綱引きは、スネーイと呼ばれる旗頭行列の儀式から始まる。
東西14本、「凱歌」「瑞雲」「和気」などの旗字が書かれた華麗な旗頭を高々と掲げ、法螺や鐘を鳴らしながら国際通りを練り歩く。
高さ9メートル、重さ45キロの旗頭を操るのは大変なこと。特にこの日は風が強く、持ち手の青年会のメンバー達は互いに掛け声をかけ合いながら必死に旗頭を支えていた。
スーネイが終了すると、雄綱と雌綱に別れている綱を一本の大綱に結合する。それぞれ20トン以上ある綱が中央で貫抜(かぬち)棒で結合され大綱が完成。
次に「支度(したく)」と呼ばれる儀式が始まり、東西から武将姿の「中山王・尚巴志(しょうはし)」と「南山王・他魯海(たろみー)」が登場する。
尚巴志は、15世紀にはじめて琉球王朝を確立した武将で、琉球史では、言わば織田信長的な存在の武将である。相手側の南山・他魯海を滅ぼすことによって、三つに分かれていた琉球が統一、天下泰平が訪れた。この両者が、大綱の中央での合戦前の睨み合いを終えたところで全ての儀式が終了、クス球が割れ全ての準備が整った。
午後4時41分、審判長の翁長那覇市長が旗を振り下ろし、闘いの鐘が響く中、ついに綱引が始まった。