「ハーイヤッ」「ハーイヤッ」の掛け声が大きく響く中で、世界一の大綱が引かれる。綱には手綱と呼ばれる枝綱がついていて、多くの人が綱引に参加できるようになっている。
引き手を見ると、地元の老若男女、観光客、米国人、留学生らしき外国人の方々が一体となって綱を引いている。傍目からは綱が動いているようには見えないのだが、実際に綱を引いている人達は、少しでも引き寄せられると時折「ワー」という歓声や「Oh
〜」という悲鳴にも近い声もあがり、年齢や文化の違いを超えて一つの綱を懸命に動かそうとしている。
カメラのファインダー越しにその人たちの表情を見ていても、鼓動が共鳴するように、興奮や感動が迫ってきて、まるで一緒に綱を引いている気分になった。
午後5時11分、三十分の熱闘は西側に綱が1メートルほど動き西優勢で終了。
しかし、那覇大綱挽のルールでは綱が2メートル以上寄らないと勝負がつかないことになっており、結果は「時間切れ引き分け」となった。
そして、スピーカーからはカチャーシーの音楽が始まった。
沖縄では、勝っても負けても最後は皆で仲良くカチャーシーを踊って場を締める。
綱挽き終了後は、縁起ものとされている綱は持って帰ってもいいことになっており、地元の人たちは大型のカッターナイフを持参している人も。
綱引に参加していなかった人たちも含め、真剣になって綱を刻んでいる。中には、家族・親戚に頼まれ持ちきれないほどの綱を肩に抱えている子供達も。
綱が縁起ものと知った観光客や外人の参加者、そして犬までも、しっかり綱をGETしていた。
うれしそうに綱を持ち帰る観光客の女性に感想を聞いた、「お祭りに参加してこんなに盛り上がったのは初めて。外国人の人たちと 一緒に綱を引いて、踊って日本とは思えない雰囲気で最高!」とかなりテンションが上がっている様子。
誰でも参加でき、大満足とさわやかな感動が得られる祭り「那覇大綱挽」でした。