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一日、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。
釣り。「釣り」という単語を聞くとこの中国の諺を思いだす。出会ったのは、もう10年以上前のこと。高校3年生の夏休みだったと思う(もろ年バレですね〜)。家族で食べに行った寿司屋のメニューに印刷されてるのを見て、単純な私は単純に思った。
「釣りをすれば永遠に幸せになれる? それならばやらねばなるまい!」
それで、一度だけチャレンジしたものの、完敗。あれから、私は一度も竿をもったことがない。
今回、「釣りに行っておいでよ」と言われた時、ちょこっと「え〜、釣りか〜」なんて思ってしまったけど、ライトな私の「釣り好きじゃない」トラウマを治すチャンスかも、「それで好きになったら永遠に幸せになれるかもしれないし 」とお調子者の私は「行く、行く〜」と尾っぽを振って参加することに。しかも、行き先は聞いたことのない「パヤオ」って場所。友達に聞いたら「慶良間の近くの無人島じゃない」って言うし、それなら、釣りに飽きたら海岸に座って昼寝してればいいっか…、とワクワク気分。その時にはまだ、あんなハードな一日が待っているなんて…そんな想像…できるはずがない! |

「え? 集合5時???」
私ってば、本物のおバカさん。ルアー釣りって、聞いてたけど、「ルアー釣り」が何かをよく分かってなかった。観光客でも楽しめるお手ごろ、お気軽な観光気分の、そう、クルージングを頭の中では想像していて、昼間なんて、船の上でバーベキュー、「ビールうまそ〜」とか勝手にできあがっちゃって……。
前日に「5時に迎えに来るから」と電話があったと思ったら、本当に朝の5時(まだ外は真っ暗)に寄宮フィッシングの森山さん(通称:モリモリ)が迎えに来てくれて、それから、北海道からきてる別グループ2組をホテルに迎えに行って…。車の中に人が増える度に感じる異様な空気。なんだかレジャーというよりも、戦いに行くような、ちょっと険しい雰囲気が漂っているのだ。
「むむむむ…」
ちょっと場違いかしら、私?
「おはようございま〜す」と愛想よく挨拶するものの、まだ眠いからなの?反応が薄い。
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船に乗って、船に酔って、眠りについて………起こされたら、ジャジャーン!パヤオ島でございます〜〜!!
バンザ〜イ!!ってなんでこれが島なの??
今、「お前はバカか!」って思ってる人いるでしょう?
「はい、私(わたくし)正真正銘のおバカでございます」
パヤオとは。パヤオとはですね。ご存知ない方のために説明いたしましょう。簡単に言っても難しく言っても「浮き」のことでございます。これがですね。水深1000メートル以上から浮いているんです。するとどうなるでしょう?
浮きを繋ぎとめているロープにですね。微生物がくっつく。そうすると、その微生物を食べる小魚が集まる、小魚が集まると、中位の魚が集まる、すると大きな魚………と食物連鎖が起こり、その廻りには海の生物のみならず、カモメやら、なんやら……と、地球の生態系を分かりやすく説明してくれるミニワールドができあがる訳です。だから、当然、その廻りには魚たちが溢れている。イコール、そこでは釣れるってことです。
もろ受け売りでございますが分かっていただけたでしょうか?
そう、パヤオとは「浮き漁礁」のことで、決して島などではなかったのです。 |
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