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沖縄のやぎミルクチーズ 南風食堂レポート
 
人間の都合でミルクを搾取するのではなくヤギの恵みをもらっている
人間の都合でミルクを搾取するのではなくヤギの恵みをもらっている

新城さんがチーズを始めた時のお話を伺う。独学で一年、発酵の温度、湿度、時間など、研究に研究を重ね、商品化デビューをしたのが昨年2004年の年末。東京で販売したヨーグルトやチーズは即完売の人気だった。現在でも、毎日チーズの記録ノートをつけ、よりおいしいチーズづくりに余念がない。モノマネじゃなくて、沖縄ならでは、新城さんならではのチーズをつくりたくて、味噌につけたチーズも様々な工夫をこらしている。「チーズはオートメーションできないからね」。一頭から1.5リットルしかとれないヤギミルク。そのミルクはヤギが子を生み、育てるための大事なもの。無理に人間の都合でそのミルクを搾取するのではなく、ヤギが子を育て、残ったものをいただくようにしていると新城さんは言う。感謝の気持ちをもって、ヤギの恵みをもらっているのだと。「大量生産の考え方から、本当に価値のあるものを大切にするように、世の中の考え方もゆっくりとですが、シフトしていっていると思うんです」そのため、無理をせず、少しずつでも本当に価値のある、質の高いチーズをつくっている。その新城さんの言葉の意味は、ヤギの牧場を見学して、更にリアリティを持って伝わってきた。


清潔なヤギ舎に白いの、黒いの、ぶちのとかわいいヤギがたくさんいる。どの子たちも大事に大事に、愛情をもって、大切に育てられているのが伝わってくるような、幸せな顔をしている。新城さんがヤギ舎に近づくと、親ヤギも子ヤギもみんなが新城さんの方を向いて、身を乗り出してくる。「ヤギの世話をしていたら癒される。一日ここに居ても飽きないし、土日休みがなくても平気」とおっしゃっていた。新城さんの愛を一身に受けたヤギたちのミルク。おいしさの理由がわかったような気がした。 どの子たちも大事に大事に、愛情をもって、大切に育てられている。

さまざまな発酵の過程。どのチーズもおいしい!
さまざまな発酵の過程。どのチーズもおいしい!

熟成庫も見学させていただく。ここではフレッシュなチーズ、セミハードタイプのチーズ、かなり日数をおいたハードタイプのチーズなど、さまざまな発酵の過程を見せてもらった。このフレッシュなチーズのおいしいこと!! 甘くて、香りがやさしくて、クセも無く、口の中でほろりと溶ける。本当にヤギの恵みがそのままチーズになった感じ。セミハードタイプとは全く違う良さがある。いずれ、商品化の体制が整ったら、是非、フレッシュなチーズも出して欲しい。2〜3日の差で微妙な酸味やコクのバランスが変わる繊細なチーズだから、自分の家の冷蔵庫で、チビチビとフレッシュなもの、セミハード、ハードと味の変化を楽しむのもいい。何よりもこのチーズに興味を持たれた方は、愛情をもって、丁寧に、どこよりもおいしいヤギのチーズをつくろうという新城さんの思いと、のびのびと自由に幸せに育ったヤギの恵みを、大事に味わっていただきたい。南風食堂も、この一つのチーズが持つ素晴らしい物語に触れられたことが本当に幸せだった。夏にもしかしたらできるかもしれないヤギヨーグルトソフトクリームも楽しみ。その時にはまた沖縄にソフトクリームを食べに来ますね、新城さん!

南風食堂

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